奥土湯温泉(Over Tsuchiyu Spa


施設名 川上温泉
場 所 福島県福島市土湯温泉町字川上
源泉名 川上温泉(26-7)
泉 質 単純温泉 (3本)※分析表は岩窟風呂のもの
温 度 87.5℃ pH 7.4 溶存成分総計 715mg/kg
(Na 152mg, SO4 166mg, HCO3 165mg, HS 0.4mg, H2S 0.1mg)
お湯の様子 無色透明,無味,微硫黄臭+温泉臭,熱め,かけ流し
料 金 500円 営業時間 10:00〜15:00

 福島市の土湯温泉街の更に奥にある日本秘湯を守る会会員宿の旅館。日帰り入浴は1時間500円という設定で受け付けてくれる。大震災の影響で浪江町民が避難してきているため、日帰り入浴時間に変動がでてくる場合がある。しっかり事前に問い合わせてから利用してもらいたい。

 穴湯と呼ばれる「岩窟露天風呂」+「あすなろ風呂」、立湯「万人風呂」が時間制で男女別に切り替わる。それ以外に旅館の右奥に貸切利用できる小さな家族風呂がある。今回は時間の設定で穴湯+あすなろ風呂を利用した。
 まずは名物の露天風呂に通された。午前中ということもあり、他の利用客はだれもおらず貸切利用となった。この広さの風呂を貸切利用するとは何とも贅沢な話だ。一度に30人くらいは浸かることができるだろう広さのT字の形をしていて、奥はしっかり丸太で崩れないように柱組みをしている。湯温は43℃と適温で、しっかりかけ流されている。湯温以上に熱さを感じるビリビリしたお湯で、うっすら硫黄臭も感知できる極上のお湯だ。それにしてもこの広い露天風呂を独り占めとは…、そう思いながら散策していると、溢れ出しているスポットが色が変色して川のように流れているのを見つけた。こ、これは、極上のトドスポット?ではないか!トド寝好きの友人なら迷わずここに横たわるだろうな、と想像しながらトドスポットを眺めていた。
 時は金なり、という言葉通り、ここでゆっくりしてはいられない。何せ制限時間が1時間なのだ。30分でここを後にし、家族風呂を見学した後、もう一つの内湯であるあすなろ風呂へと向かった。こちらは入り口のすぐ脇にある内湯で小さな造りだ。一度に5人程度しか利用できないサイズで、青森ヒバを利用した木組みの浴槽の縁になっている。個人的にはこの広さの浴槽、このお湯、この熱さ、雰囲気とどれをとってもジャストミートな造りだ。当然ここは一目見て気に入ってしまった。残り30分をここの浴室で費やしたことは言うまでもない。こちらのお湯は「川上温泉(混合泉)」という源泉を利用しており、硫黄臭がしない。その分だけしっかりと温泉臭が香ってくる。こちらの浴室も良いなぁ。
 時間の合間に清掃していた宿の人にお願いして万人風呂も見せてもらった。こちらは広く、思わず泳いでしまいそうな広さだ。どちらもそれなりに楽しめる浴室なので、ぜひチャンスがあったら宿泊で利用してみたい。

H23/6/13


  
こちら名物岩窟露天風呂。この左側に有名なトドスペースがあります。   岩窟の奥に湯口があります。これだけの広さをしっかりかけ流しているからすごい。

  
こちら、青森ヒバを利用した「あすなろ風呂」個人的にはど真ん中ストレートに好みのお湯です。   光に照らされた溢れ湯ポイントも美しいです。

  
こちら女性湯だった万人風呂。プールのような感じです。おそらく誰もが泳ぎたくなります。   家族湯2つは熱々の源泉で湯気っていました。