土湯温泉(Tsuchiyu Spa)
施設名 富士屋旅館 場 所 福島県福島市土湯温泉町字下ノ町 <左自噴浴槽> 源泉名 不老の湯 泉 質 単純硫化水素泉 お湯の様子 無色透明,硫黄臭+アブラ臭,熱め,足下自噴 <右自噴浴槽> 源泉名 長寿の湯 泉 質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉(含-食塩-芒硝-重曹泉) 温 度 61.0℃ pH 6.34 溶存成分総計 1,372mg/kg お湯の様子 無色透明,弱石膏臭,熱め,足下自噴,ちょろちょろ加水,かけ流し 料 金 500円 営業時間 10:00〜20:00 平成23年7月現在、震災による被害のため無期限休業中。
福島市国道115号を会津方面へ向かい,山へ入ったところにある土湯温泉にある老舗旅館。自噴源泉を3本所有しており,そのうち2つを足下自噴で味わうことが出来る貴重な宿。今回は宿泊で利用した。
浴室は地下にあり,向かって右手が長寿の湯,左手が不老の湯と名付けられ,1日に1回,夜の20時に男女で浴室が入れ替えになる。つまり宿泊で利用する場合は19時30分くらいまでに味わっておかないと片方の自噴風呂しか味わえないことになる。まず宿について真っ先に浴室へ向かった。この日は左側が男性用で右側が女性用。つまり,男性は19時半までに左を満喫しないといけないというわけだ。
左側浴室は広めで,脱衣所から入った先にまず,大きめの共同源泉を利用した浴槽がある。2本のパイプから打たせ湯のように注がせているお湯は無色透明無味無臭であつめ。隣にある中の湯共同浴場と同じものを利用している。左側の階段を下っていった先に不老の湯自噴風呂がある。木のスノコが敷かれた浴槽はまるで蔦温泉のミニチュア版といった感じのもので,浴槽の底にあけられた丸い穴からじわじわと熱めのお湯がしみ出している。無色透明で熱めのお湯からはアブラ臭が香る。アブラ臭に混じって若干硫黄臭もあり,香りを嗅いでいるだけでうっとりしてしまう。鼻の手前まで体をお湯に沈め,大きく息を吸い込むと思わずニンマリしてしまう。これは極上です。浴槽の壁面に背中をつけてマターリしていると時々背中付近やふくらはぎの辺りから熱いお湯がさし込んでくる。場所を変えてまた香しい香りにしばしうっとりする。本当にすばらしいです。こんなお湯に夜通し浸かりたい・・。と思ったが,あと30分ほどで男性タイムが終わりなのだ。非常に心苦しいが一旦あきらめることにした。(真夜中にこっそり男女ののれんを掛け替え,1時間以上の時間「不老の湯」浴室を満喫したことはナイショです。)
右側浴室はゴールド風呂と名付けられていて,狭いが造りは左側と同じような感じのもの。脱衣所から出た正面に小さめの共同源泉を利用した風呂。右の奥の階段を下った先に先ほどの不老の湯よりも狭めの浴槽が待ちかまえる。ここに自噴しているのがもう一つの源泉「長寿の湯」である。こちらは先ほど味わった不老の湯とは違い,微々アブラ臭が香る程度の重曹泉で,熱めのお湯。仕組みは同じで床板に開けられた穴からじわじわと熱い源泉がしみ出している。先に不老の湯を味わってしまったためこちらのお湯の印象がかなり薄くなってしまった。こちらはこちらでとても良いお湯で,びりりと肌に染みこんでくるのになかなか汗が出てこない。湯上がり感がさらりとしたものになる。
個人的には不老の湯がとても気に入りました。次回来るときはぜひ不老の湯に当たるように事前に調査してから利用したい。H18/12/29宿泊
こちらが左側浴室の上の浴槽。2本の打たせ湯から注がれる。 こちがが不老の湯の自噴浴槽。香りが最高でした。 つぎ足し湯口も足下と同じお湯らしい
入口の左側が不老の湯。右側が長寿の湯。 こちらが長寿の湯浴槽。浴室全体が狭め。 上にある無色透明の浴槽。やや熱めで狭め。