木賊温泉(Tokusa Spa)
施設名 井筒屋旅館 場 所 福島県南会津町宮里字湯坂 源泉名 井筒屋温泉 泉 質 単純硫黄泉(アルカリ性低張性高温泉) 温 度 46.0℃ pH 8.5 溶存成分総計 356mg/kg (HS 2.8mg, H2S 0.1mg, Na 105mg, Cl 112mg)
お湯の様子 無色透明,微微硫黄味,あつめ,弱硫黄臭,足下自噴,かけ流し 料 金 300円 営業時間 10:00〜14:00
もう少しで関東という奥の奥会津,南会津町旧舘岩村にある旅館。日本秘湯を守る会会員宿。ここのお湯は足下自噴泉ということでぜひ入ってみたかった。営業時間が狭いため,日帰りで利用するためにはかなり難易度が高い。今回はここに入るためのスケジュールを組んで万全の体制でのぞみ,お湯を堪能できた。
木賊温泉街の一番奥に位置し,旅館の駐車場に停めてそこから川の方へ歩いて降りていく。途中で共同浴場へ向かう道と分かれるが,正面に見えてくる和風建築の旅館が井筒屋。日帰り入浴もしっかりうけつけてくれる。
男湯が足下自噴泉で,川の方へ下る浴室。女湯が普通のポンプアップ型の浴室で,足下自噴ではない。今回は当然足下自噴浴室を利用した。階段を下っていく途中に脱衣所が2カ所ある。脱衣所を作るスペースが無いため,階段の踊り場に設けたもの。浴室はコンクリートで作られており,自然の岩肌に覆い被さるような形でコンクリートで固められており,浴槽の底の丸い穴からお湯がじわじわ沸いている。やや熱めの源泉で,ふんわりと硫黄臭が感じられる。無味に近い硫黄味を感じ,浴室から見える風景と一体になって独特な世界を作り上げている。ここはお湯,景色,浴室の雰囲気の3つがセットになって良い空間を作っているのです。すぐ脇には川のせせらぎがあり,木造の湯小屋の天井,そして川の上に広がる緑色の森林。湯面からほのかに香る硫黄臭,そして時々足にからみついてくる熱いお湯。すばらしいの一言に尽きます。川原の共同浴場が激混みの中,この旅館だけは時間が止まっているようにゆっくりと時が過ぎていました。静かでいいですね。ここはとても好きです。
H16/8/15
コンクリート造りの浴槽の岩肌部分のちょっとした場所にある自噴穴。 浴槽水面から緑を眺める。 上を見ると木造のナイスな湯小屋。
こちらが1階にある女湯浴室。ここはここで良いのだが自噴の方を味わうと・・・