高湯温泉(Takayu Spa


施設名 静心山荘
場 所 福島県福島市町庭坂字湯花沢
源泉名 湯花沢1号
泉 質 含硫黄-カルシウム・ナトリウム・アルミニウム-硫酸塩泉(硫化水素型)
温 度 44.0℃ pH 2.8 溶存成分総計 1,844mg/kg

(Na 61mg, Ca 80.5mg, Al 25.1mg, H2S 96.8mg, SO4 569mg)

お湯の様子 白濁水色,硫化水素臭,酸っぱい,温め,かけ流し
料 金 400円 営業時間 要相談(10:00〜16:00)

 福島市の西にそびえる信夫山の麓にある高湯温泉街の奥にある旅館。県道から小道を上って奥に進むので四角い看板を見落とさないように気をつけていきたい。

 入口から左へ進み,斜面に沿って長い階段を上る。ドアを開けるとまたさらに上り階段がある。それを登り切ったところに男女別の内湯がある。浴室内は全て木造で味わいが深い。たった一つ配置された浴槽は小さめで,5人入るといっぱいになりそうなくらいの大きさだ。その木の浴槽に青白く白濁した硫黄泉が注がれる。温めのお湯からは硫化水素臭が香り,口に含むと酸味を少し感じる硫黄味がする。酸度が若干高いことと,芒硝成分が含まれていることからピリピリ肌にさし込んでくる感じがするが,慣れると平気になりいつまでも浸かっていられそうに思えてくる。湯口は囲いで覆われており,硫化水素ガスが中にたまらないように換気扇で強制排出している。青白い硫黄泉に体を沈め天井を見上げると立派な木の梁が天井を組んで支えているのが見える。窓の外は季節柄一面の銀世界が広がっている。すばらしい環境で,長湯できそうなくらいの湯温と心地よい硫黄臭。温泉ファンならずともこの旅館の内湯の虜になることは間違いないだろう。「静心」という言葉がまさにピッタリあてはまる,そんなすばらしい山荘だ。福島市民はちょっと足を伸ばすとこんなすばらしい温泉があるんだな,と思うと非常に嫉妬心を覚えてしまう。

H20/1/7


  
シンプルイズベスト。このスカイブルーの硫黄泉が鼻腔をくすぐります。   行政指導で取り付けられた湯口からの換気口。  こちら女性湯。左右対称でした。

  
入口からまずこの階段を上る。       するとまた階段があり,そこも上る。       入口の看板はこれのみ。あとは案内が無い。