押立温泉(Oshitate Spa)
施設名 山形屋旅館 場 所 福島県猪苗代町磐根字佐賀池 源泉名 表磐梯2号井 泉 質 単純温泉 温 度 48.5℃ pH − 溶存成分総計 − (Na 71.5mg, K 14.7mg, Fe(2) 0.3mg, HCO3 268.5mg) お湯の様子 無色透明,無味,温泉臭,やや熱め適温,かけ流し 料 金 500円 営業時間 −
表磐梯の磐梯山麓にある押立温泉にある温泉旅館。国民宿舎さぎの湯の裏手にあり,小道をさらに奥へ進んだ場所にある旅館。昔ながらの造りをしていて,おばあさんが日帰り入浴の受付をしてくださった。浴室が1つしかないため,男女で利用する際は交代で利用することになるので注意が必要だ。
建物の奥に進むと湯小屋がある。脱衣所と一体になった昔ながらの木造の湯小屋で,昔利用していた浴槽がそのまま脱衣所の横に残っている。この浴槽,温泉成分がコテコテとついており,浴槽が析出物で埋まってしまっている。今も自噴している昔の源泉が流れており,手を触れてみると20℃程度と冷たかった。現在は押立温泉の共同源泉を利用しているため,この山形屋の自噴源泉は利用していないのだということだった。このお湯もぜひ味わってみたかった。
さて,浴室内に入るとこちらは新しい雰囲気のタイル浴室だ。小さめの2人サイズ浴槽には一見お湯が全く入っていないようにも見える。あまりにも透明度が高く,湯面が動いていないためにお湯が張られていないように見えるのだ。パイプ湯口は湯面すれすれから源泉を注がせ,湯面が全く揺れていないのだ。う・つ・く・し・い・で・す。久しぶりにこんな透明感溢れる浴槽に出会いました。湯温は適温。うっすらと石膏臭のような温泉臭が香っています。体を沈めると今まで静かだった浴室に水の流れるような溢れるような轟音が鳴り響いた。うーん,この溢れ出し感がたまりません。肌にからみついてくるようなやわらかい浴感,そして温泉臭に包まれて至福の時間を過ごしました。ここは素晴らしいです。
同行した女性を待たせているという時間の都合上,短い時間でこの湯を離れなければならなかったのですが,最後の最後まで本当に名残惜しい湯でした。ここは会津地方をまた訪れたときにはぜひ足を運びたい1湯になりました。H20/11/9
2人サイズの小さな浴槽に無色透明のお湯が注がれる。 湯面ぎりぎりで注がせるパイプ湯口。実に静かです。 溢れていく様子。美しいという一言に尽きます。
まるで湯が張っていないかのように見えますが,張っています。 脱衣所と昔利用していた浴槽。析出物がすごすぎます。この時代に入りたかった。