微温湯温泉(Nuruyu Spa)
施設名 旅館 二階堂 場 所 福島県福島市桜本字温湯 源泉名 ぬるゆ 泉 質 酸性-含鉄(Ⅱ)(Ⅲ)アルミニウム-硫酸塩泉 温 度 31.8℃ pH 2.9 溶存成分総計 1,379mg/kg (Fe2 28.2mg, Fe3 34.3mg, Al 43mg, SO4 647mg, HSO4 27.4mg, CO2 240mg) お湯の様子 無色透明,酸味, 明礬臭+微硫黄臭,冷たい,かけ流し 料 金 500円 営業時間 要問い合わせ
夏になると何かと話題になる微温湯温泉ですが、実は未踏でした。この夏、友人から誘いがありまして…「二階堂」と聞いた瞬間に即答で「行きます」と答えて、ついに宿泊することができました。今回は1泊朝食付きで5800円という破格の値段です。途中までのアプローチが大変だと聞いていたのですが、土湯温泉側から来たので全て舗装道路を通ることができ、あまり難儀しませんでした。それでも十数キロメートルと結構な距離を走った先にあります。途中で本当にたどり着けるかどうか不安になりますが、たまに現れる「微温湯温泉→」という看板を見てホッとすることができます。
夕方も暮れにくれた時間帯にやっとのことで到着しました。宿の人は親切にお部屋まで案内してくださいました。友人との再会にしばし話がはずみ、 それからちょいと経ってから浴室へ行ってみることにしました。浴室は母屋から渡り廊下を伝って行く先の離れにあります。写真では見たことがあったのですが、いざ現実に浴室に入ってみると写真では伝えきれないすばらしい湯小屋の造りが感じられます。大きな梁に高い天井 (左写真参照)。そして予想以上に飛び出している源泉湯口。見た瞬間に思わず身震いしてしまうほど感動しました。体に冷たい源泉をかけ湯(水?)しいよいよ浴槽に浸かります。冷たいようでちょうど良い、そんな湯温の水風呂に入っている感じがします。しかし、だんだん慣れてくるとちょうど良い温度に感じられ、体がスーっと軽くなってくるような感じがしました。お湯は酸っぱい酸性泉で明礬臭が香るお湯です。浴感はキシキシした感じはありますが、慣れてくるとさほど気になりません。入っている他の湯浴み客はただ黙ってお湯に浸かり続けていました。自分も感じたのですが、このお湯に浸かっている時は思わず静かになってしまうのです。ただ湯に浸かりたい…そんな気持ちにさせてくれる名湯です。お湯が溢れていく様子に目をやり、しばしそれまで抱いていた雑念を忘れて湯に浸かり続けました。
しばらく入っていると、他のお客さんが奥にある白いポリバス浴槽に入りに行きました。こちら温泉ではなく水を沸かした加温湯なのですが、「どこがいいのだろう?こっちさえあればあれは不要だよなぁ」と自分は考えていました。ですから、自分はずっと源泉浴槽に浸かっていたわけでして。………間………。体がだんだんガタガタ震えだしました。個人的には気持ち良くていいのですが、体自体は冷たくなりすぎて震え出してきたわけです。しょうがないので加温湯へ浸かりに行きました。すると、これがまた心地良いんです。加温湯サイコー!源泉じゃないのにこんなに素晴らしいと思った真湯はもしかすると初めてかもしれません。温めた体を再び源泉につけると、またこれが気持ち良いのです。
その日の晩、次の日の朝と、合計3時間くらいこの温湯に浸かっていました。湯治という意味合いの濃い旅館なので、みんなで集まってワイワイするには不向きですが、時間を忘れてのんびりとお湯に浸かりたいという人や、暑い夏にクールダウンしたいという人にとっては最高の温泉でしょう。昔ながらの風情を色濃く残し、良いお湯が訪れる人の心と体を癒してくれる。ここは、間違いなく再訪することになると思います。H23/6/12泊
湯めぐらんすで福島市土湯に来た際、あまりにも暑く(35℃)なりすぎたので、クールダウンしに立ち寄りで利用しました。相変わらずの温湯でして、 熱湯続きでくたくたになっていたメンバー共々しっかり心も体も冷やされて「温泉への情熱」を復活させることができました。夏も真っ盛り!緑色が湯面に映える良い季節になってきました。やはり暑い夏は微温湯に限りますね。福島市民がとてもうらやましいです。
H23/7/16
美しすぎるこの絵。溢れる冷たい源泉。 一度虜になると1時間は浸かり続けます。 寒くなったら浸かる真湯加温浴槽。ここも重宝します。
今回泊まった部屋。こぢんまりしてとても落ち着きます。 朝食も美味しく頂きました。 湯口から注がれるお湯たち。フラッシュで撮影すると…。