三穂田温泉(Mihoda Spa)
施設名 郡山三穂田温泉 場 所 福島県郡山市三穂田町 源泉名 新田湯 泉 質 アルカリ性単純温泉 温 度 − pH − 溶存成分総計 − お湯の様子 うす黄色透明,やや熱め,無味,微硫黄崩れのアブラ臭,つるつる,かけ流し 料 金 350円 営業時間 8:00〜21:00
郡山市の郊外,郡山南インターチェンジから長沼町方面へ向かう県道沿いにある温泉旅館。日帰り入浴も受け付けており,地域住民達の公衆浴場的な役割を果たしている。昔からある男女別の大浴場だけでなく,奥には大理石風呂も造り,どちらを利用しても良いことになっている。今回は大浴場をメインに利用させていただいた。
明るい庭園に面した浴室の大部分を浴槽が占め,残りの細長いスペースに洗い場がある。浴槽の真ん中奥に富士山のような湯口があり,その湯口からうっすら黄色がかったお湯が注がれかけ流されている。富士山の裾野には湯花キャッチャーもあり,不思議な光景になっている。このお湯,事前の情報ではうっすら硫黄臭とのことだったのだが,この日は何とアブラ臭が香っていた。やはり温泉は水物で,その日によって香りも温度もがらりと変えてしまうのだと実感した。このアブラ臭が浴室全体に漂っており,心地よい気分を倍増させてくれる。しかしここは香りだけでなくお湯自体がすごい。まずそのとろみ感だ。泡付きがあるためじっとしているとすねや腕に湯玉が成長していくのだが,その湯玉をはらうと普通はシュワーと湯面にあがってくるはずなのに,これがなかなか上がってこない。まるでスライムの中に気泡が入っているかのようにゆっくりゆっくり上がってくるのだ。それだけお湯にとろみがあるということだ。すばらしい絡みつきのお湯である。この香り,泡付き,そしてとろみ。贅沢なお湯にどっぷり浸かって至福の時間が過ぎていった。
ちょっとだけ時間があったので,奥の大理石風呂も覗いてみた。こちらの浴室は狭めで,L字に曲がった大理石浴槽がある。こちらの湯口の山は何と二股山だ。次回来たときはこちらの浴槽を堪能してみたい。本当にすばらしいお湯との出会いだった。H20/11/2
大浴場の浴槽。採光が素晴らしく,豪快極まりない。 有名な富士山(磐梯山)湯口。 こちらが奥の大理石風呂。湯口の山が二股山だ。