岩瀬湯本温泉(Iwase Yumoto Spa


施設名 源泉亭 湯口屋旅館
場 所 福島県天栄村湯本字居平
源泉名 湯本(内湯)源泉
泉 質 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
温 度 59.5℃ pH 6.9 溶存成分総計 2,425mg/kg
(Na 581mg, Ca 197mg, Cl 930mg, SO4 201mg, HCO3 107mg)
お湯の様子 無色透明、薄塩味、弱金気臭、やや熱め、かけ流し
料 金 手形利用 営業時間 8:00〜20:00

 湯本温泉街で一番遅くまで日帰り入浴を受け入れてくれる旅館。夜の訪問だったため外観がわからなかったが、次の日に見てびっくり、かやぶき屋根の本格的な純日本建築家屋でした。入り口の左右に男女別の内湯が1つずつある。

 細長い脱衣所は玄関側からも客室側からも入れるような造りになっていて、運良くだれもおらず貸切で利用することができた。浴室の中には広めの5人サイズ浴槽が1つあり、そこにパイプ湯口からお湯が静かに注がれている。前の客が使っていたであろう石けんの香りが最初の内は充満していたのが徐々になくなっていき、気が付けばふんわりとした温泉臭に混じってうっすら金気臭が感じられてきた。無色透明なお湯なのだが、ほんのり薄濁りを呈していて、浴槽の縁が少し赤茶けているのがわかる。岩瀬湯本温泉は鉄が混じっているお湯なのか?と思える良い雰囲気だ。湯温は適温でやや熱め。体を沈めた分、洗い場全体に溢れたお湯が流れていく。外では神楽をかついだ子どもたちや地元の人たちが練り歩き、盛り上がっている。田舎町の賑わいを見せるちょうど良い時期に来たんだなあと改めて実感させられた。ほんのちょっとの立ち寄りにする予定が、あまりにも気持ちよすぎたために30分以上も居てしまった。同じ時間帯で一緒に来ていたY嬢を待たせてしまった!と思ってあわてて上がってロビーに行ったが、Y嬢はもっと長居したようで…。
 ロビーもよく見ると文化財と呼べるようなものがたくさんあるのがわかる。今回は立ち寄り利用だったが、いつの日かここの旅館を宿泊で堪能してみたいものだ。

H27/7/18


  
夜の訪問にもかかわらず快く対応してくださいました。   風格あるロビー。昔ながらの良家の雰囲気を漂わせます。  玄関横にある浴室。浴槽は1つ。タイル浴槽です。

  
湯口屋という名前から想像していたものよりもかなりシンプルな湯口。   静かに溢れゆく源泉。うっすら金気臭が感じ取れます。    時間がとにかくゆっくり流れました。