飯坂温泉(Iizaka Spa)
施設名 ほりえや旅館 場 所 福島県福島市飯坂町 源泉名 飯坂温泉(湯沢分湯槽) 泉 質 アルカリ性単純温泉 温 度 51.0℃ pH 8.6 溶存成分総計 615mg/kg (Na 161mg, SO4 224mg, Cl 72mg) お湯の様子 無色透明,無味,弱薬臭+温泉臭,熱め,かけ流し 料 金 300円 営業時間 要相談
福島市飯坂温泉の温泉街中央、シンボル的な存在の鯖湖湯共同浴場のすぐ横にある温泉旅館。佇まいが素晴らしく、風情を感じさせる和風旅館だ。以前この旅館に泊まった友人のJ氏が「なぜT−Kさんがここに居ないんだろう。」と煽りメールを丁寧に下さったことがあり、それ以来自分の心の中では「絶対に福島周辺に行ったらほりえや、ほりえや…」と立ち寄りを心から誓っていた旅館だ。夕方という時間で宿泊客受け入れの時間にもかかわらず、私のような日帰り客を快く受け入れてくれた。
入り口から入って右奥に、大小2つの浴室があり、どちらの浴室でも貸切で利用できるようになる。今回は先客がいらっしゃったということと、私自身が小さい浴槽が好きということもあって、小浴室を利用させてもらうことにした。浴室に入るなりまずはボワッと鼻の奥に温泉臭が入り込んできた。す、素晴らしい。この香りに出会うのをずっと待っていたような錯覚に陥ってしまうような感動だ。目の前にはシンプルな2人サイズのタイル浴槽に、蛙が2匹乗っかった壺型の湯口が待ちかまえている。お湯は音も立てずに静かにかけ流されていた。お湯はやや熱めで約43℃。無色透明でうっすら芒硝系温泉臭が湯面から香っている。ゆっくりと体をお湯の中に沈めていくと、自分が入った分だけ贅沢にお湯が溢れていく。あぁ、もったいない。あぁ、もったいない。そう思いながらも、その光景にしばし見入ってしまった。溢れたせいで、浴室中に湯気が充満した。しばらくこのお湯に浸かり、体が真っ赤になるまでお湯を味わった。友人のJ氏が絶賛したのがよくわかる。私が大好きなタイプのお湯そのものなのだ。飯坂温泉ってこんなに味わい深かったっけか?そう思えた素晴らしいお湯だった。
飯坂温泉にはたくさんの旅館があり、その中でも日帰り入浴を受け入れてくれる旅館も比較的多いと聞く。ぜひ1軒1軒入ってみて、その良さをもっと味わってみたいものである。H22/11/20
2つある浴室のうち、小さい方の浴室。 湯口の上には蛙が2匹います。 美しいかけ流しの図。お湯の香りがとても良いんです。