久の浜鉱泉(Hisanohama Cold Spa


施設名 たきた館
場 所 福島県いわき市大久町字与平作
源泉名 久の浜鉱泉
泉 質 単純炭酸冷鉱泉
温 度 - pH - 溶存成分総計 -
お湯の様子 無色透明,無味,温泉臭,加温有り,ヌルつる感あり,かけ流し
料 金 800円 営業時間 10:00〜18:00

 いわき市北部にある鉱泉一軒宿。国道6号より内陸部を走る県道35号から看板があるのでわかりやすい。昭和10年設立の由緒ある鉱泉宿で野生猪鍋を出すことなどで有名らしい。最近建て直したらしく外観や浴室など今風のペンションのように新しい。

 入口から入って左へ進んでいくと突き当たりに「はちみつの湯」と看板がかかった浴室がある。男女別の浴室なのだがこの日は1つの浴槽にしかお湯がはられておらず,そちらを利用させてもらった。小綺麗な脱衣所を抜けると明るい日差しがさし込む檜風呂が目の前に広がる。透明なお湯は加温され少しずつかけ流されている。加温したお湯も加水する水もシャワーの水もすべて源泉だ。浴槽にゆっくりと体を沈めてみると…。無色透明のお湯が体にじんわりと絡みついてくるのがわかる。ヌルつる感がすごいのだ。まるで鳴子中山平のお湯のような強烈なぬるつる感があるのだ。これにはびっくりさせられた。温めのお湯が心地よく,いくらでも入浴し続けられそうなすばらしいお湯だ。顎までとっぷり浸かり天井を見上げると檜で作られた立派な梁が目に飛び込んでくる。湯面からはふんわりと温泉臭が香ってくる。はちみつの湯と呼ばれるだけのことはある。その柔らかさはとろとろ感がある訳ではないのにとろとろしているように感じるのだ。あまりにも気持ち良すぎるため,浴槽の縁に半身トドをしてゆったりと浸かり続けてしまった。 トドになっている自分の半身はお湯に浸かり,お湯から出ている部分には優しい秋の日差しがあたり,ぽかぽかと温まる。幸せな一時とはまさしくこのことを差すのでは無いかと思えてしまう。ここは,時間さえあれば2時間でも3時間でも浸かり続けていられそうなすばらしいお湯 である。
 今まで鉱泉宿をあまり気にしていなかったがこんなにすばらしい鉱泉宿もあるんだと改めて思い知らされた。いわき周辺の鉱泉宿にはお湯遣いがすばらしいところが多いので,また訪れてみたいと思った。その際はこの宿に宿泊してじっくりとお湯を満喫したい。

H19/10/6

  
左側浴室。石造りの浴槽に檜の縁。美しいレイアウト。   光が差し込んで明るい日差しに包まれる。  天井の梁も立派です。


 いわき市へ来たらやはりここは訪れておかなければということで,久ノ浜温泉に再訪しました。入り口にある張り紙には「日帰り入浴は3人以上で要予約」と書かれていて一瞬戸惑ってしまったが,女将さんに伺ってみると普通にOKとのことで入浴することができました。しかしながら,昨今の原油高騰の煽りから入浴料が800円に値上げされていました。さすがに800円は高いです。
 今回は以前訪れた際にお湯を張っていなかった右側浴室を利用させていただきました。前に利用した客がお湯を沢山使い温めにしていったためその日の湯温は40度を切る温めの設定だった。女将さんがどんどんお湯を出してくださいと言ったので遠慮せずに加温源泉をどんどん継ぎ足していると,20分程度でかけ流し状態になりました。温めのつるつるするお湯に身を沈め,結局40分以上もこのお湯に浸かり続けてしまいました。シアワセの満足度は最高潮です。やはりこのはちみつの湯は名湯だと思います。

H20/11/2再訪

  
今回利用した右側浴室。こちらのほうが広めでゆったり浸かれる。   湯口は太めの蛇口。    かけ流しにすると美しいお湯の流れを楽しめる。