不動湯温泉(Don't Move Spa)
施設名 不動湯温泉 場 所 福島県福島市土湯温泉町 源泉名 - 泉 質 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉 ほか2本 温 度 58.0℃ pH - 溶存成分総計 − お湯の様子 羽衣の湯、家族風呂、女性専用浴場は同じ源泉を利用している。
露天風呂(硫黄泉)と常盤の湯(炭酸鉄泉)がそれぞれ独自源泉。・うす白濁透明,微硫黄味,微硫化水素臭,熱め,白湯花あり,循環利用(露天風呂)
・無色透明,甘み,微温泉臭,茶色湯花,熱め,循環利用(羽衣の湯)
・無色透明,微温泉臭,熱め,循環利用(常盤の湯)
・無色透明,微温泉臭,熱め,循環利用(家族風呂)料 金 500円 営業時間 10:00〜16:00 2015春現在、2013年8月に起きた火災で全焼してしまい休業中です。
福島市の土湯温泉街の奥にある昔ながらの温泉旅館。旅館までのアプローチは土湯温泉街から登山道を使って徒歩で行くか、林道から車を使って行く。林道を通って行く場合は、車の運転が大変になるので、初心者や高級車で行くのはやめておいた方がよい。がけのような斜面の中腹に建っているので、入り口があるところよりも浴室が下にある。受付で入浴料金を支払った後、それぞれの浴室に向かって下っていくことになる。
<常盤の湯(炭酸鉄泉)>
下った最初に見えるのが常盤の湯という混浴浴室だ。こちらの浴室は、温泉友達の情報では茶色の濁り湯で金気臭がプンプンすると聞いていたので期待に胸ふくらませて浴室に入った。おや?…。小さな石造りの浴槽に注がれるお湯は無色透明で、うっすら金気臭のような温泉臭が香る程度で、炭酸鉄泉らしさがあまり感じられない。温めの源泉のはずですが、しっかり熱めで、ピリッとした浴感がある。これはこれで良いのだが…、よく見ると浴槽内にもう一つ湯口があり、熱めのお湯がどんどん注がれている。なあんだ納得!循環利用じゃないですかぁ。<羽衣の湯(単純泉)>
長い長い階段を下った先にある混浴の単純泉浴室に行きました。こちらはとても風情のある木造の浴室で、浴槽も木で縁取られていました。岩を組んだような湯口から静かにお湯が注がれています。浴槽は2つの長方形に仕切られており、湯口がある側が熱め、小さい側が温めになっていました。熱めの浴槽は45℃あるので温めの小さい浴槽の方に体を沈めると、ふわふわと底に沈んでいた茶色い湯花が舞い上がりました。お湯から温泉臭が感知できます。浴感はなかなか良いです。湯面に映る窓の外の景色がシンメトリーの世界を作り出している中、ほんの少し夢心地の湯浴みをしました。熱めの浴槽に入ってみてびっくり!浴槽内に先ほどと同じように熱い湯がどんどん注がれています。ここもやっぱり、循環利用なんですねぇ。<露天風呂(硫黄泉)>
羽衣の湯からさらに階段を降りていった先にあるのが名物の硫黄泉露天風呂です。石段をさらに下へ下へと下っていくアプローチはとてもワクワクしてきます。今回は午前中の早めの時間帯だったので貸切で利用させてもらいました。崖の上から川までまっすぐ階段を下ってきた先にあるのがこの神秘的な露天風呂です。美しい景色にしばしうっとりさせてもらいました。石の湯口があり、なぜか湯口付近の湯面が勢いよく揺れるのが気になりながらもお湯に浸かってみました。湯温はやや熱めの43℃。入ると白い卵スープ状湯花がたくさん舞い上がります。湯口から注がれるお湯はしっかり卵臭がします。その湯口の下で…循環湯がどんどん注がれていました。うぅん、ここも循環利用ですか。<その他>
羽衣の湯浴場の前に女性専用浴室があったので、女性の方にお願いして写真を撮ってもらいました。やはりここも循環利用です。最後は旅館の突き当たりにある家族風呂です。こちらも変形浴槽の中央から勢いよく循環湯が注がれていました。
旅館の人に話を伺うと、保健所の指導もあり数年前から循環装置を取り入れたのだそうです。確かにたくさんの人が小さな浴槽に浸かることを考えるとレジオネラ菌の発生は怖いです。そう考えると宿の方のおっしゃることもよくわかります…。他の様々な人たちのレポートを見ると、それぞれの浴室にそれぞれのお湯の良さがあり、それを楽しむというのが不動湯の一番の良さだったように思っていました。循環装置が良いことか悪いことかはよくわかりませんが、個人的には純粋な源泉の良さに出会いたかったです。H23/6/12
こちら、混浴内湯の常盤の湯。昔は茶褐色濁りだった。 こちら雰囲気がある羽衣の湯 個人的に銘々「ライオン湯口」どうです?見えませんか?
川沿いにある硫黄泉の露天風呂。こちらも混浴です。白い湯花がふわふわ舞います。 こちら木漏れ日がきれいな女性専用内湯。
この長い階段を上って戻ります。けっこう天井も低く、歩きにくいです。 湯治棟の奥にある2人サイズの家族風呂です。