赤湯温泉(Akayu Spa


施設名 赤湯好山荘
場 所 福島県福島市土湯温泉町鷲倉山
源泉名 赤湯の三番の湯
泉 質 単純温泉 ※他に 単純硫黄泉(硫化水素型) もあり
温 度 53.9℃ pH 6.1 溶存成分総計 996mg/kg

(Fe(2) 3.2mg, HCO3 311mg, CO2 207mg)

お湯の様子 オレンジ色濁, 土類臭+金気臭,炭酸味,適温,かけ流し
料 金 500円 営業時間 10:00〜15:00

 福島市の外れにある土湯峠温泉エリアで唯一ダートを走らないと行けない温泉旅館。鷲倉温泉前の看板からダートを下り,ラストのカーブを抜けると白湯露天風呂,旅館母屋が見えてくる。毎年1月第1週を過ぎると4月初旬までの間冬期休業に入る。土湯峠エリア標準の秘湯を守る会会員宿。

 まずは母屋で入浴料を支払い,その温泉名にもなっている赤湯を味わいに階段を下って内湯へ向かう。ミシミシいう床がこの旅館の歴史の古さを物語っていた。今回は左側(丸い浴槽)が女湯,右側(露天風呂つき)が男湯で,右側浴室を利用させていただいた。狭い脱衣所を抜けカラカラと扉を開けると,小さな浴室の半分を占める浴槽にオレンジ色のお湯が満たされていた。わぉ!本当に声が出そうなくらいすばらしい色のお湯だ。土臭い香りが浴室に漂っており,湯口周辺ではうっすら金気臭も香っている。お湯はやや熱めの43℃。口に含むと炭酸味がしっかりとする炭酸鉄泉だ。このお湯はとても気に入りました。扉を開けると小さな露天風呂があり,そちらは温めの湯温だ。一度入ったら肩までしっかり入らないと寒くて上がれなくなってしまう。内湯も露天風呂も狭めなのでたくさんの人たちで賑わうと居心地が悪くなるだろうが,少ない人数でじっくり利用すると1時間以上居座ってしまいそうな名湯だ。
 服を着て外へ出てもう一つある白湯へと向かった。白湯は駐車場の端にあり,タンクを利用して作った脱衣所(男湯が青,女湯が白)で脱衣し,そのまま屋根の付いた露天風呂に入れるようになっている。木枠で縁取られたコンクリート浴槽にうす白濁の硫黄泉が注がれている。うっすら硫化水素臭が香るお湯で,バリバリ白濁の硫黄泉ではなくマイルドな感じのお湯だ。湯温は外気のせいもあってか温めの39℃。この日は時間の都合上見学のみで終わらせたが,また暖かい季節に来たときにでもこの白湯も味わってみたいと思った。

H20/11/8


  
母屋の方にある内湯。今回は右側浴室を利用。   熱めの源泉が注がれかけ流し。    露天風呂はちょっと温め。でもゆっくりまったりできる。

  
露天風呂湯口。外気に負けるため秋のシーズンはちょっと辛いかも?   一旦外へ出て駐車場向こうにある白湯脱衣所。   露天風呂の白湯浴槽。