あづま温泉(East Spa


施設名 癒しの温泉 あづま温泉
場 所 福島県福島市佐原字竹ノ森
源泉名 あづま温泉
泉 質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
温 度 71.8℃ pH 7.4 溶存成分総計 2,229mg/kg

(Na 585mg, HCO3 1136mg, Cl 267mg, Fe2 0.7mg)

お湯の様子 微褐色ポカリスエット色透明、温泉臭、適温、ツルツル、かけ流し
料 金 350円 営業時間 9:00〜21:00 (木曜定休)

 福島市土湯温泉へ向かう国道115号からひょいと山の方向に上がった先にある温泉。オープンしてから数年が経過するのに未だに「オープン!」という看板が道路のあちこちに立っているので迷わずにすぐに見つけられると思う。そば道場という蕎麦屋と貸切風呂がある建物と反対側のほうに日帰り入浴用の湯小屋がある。すぐ横には1800円で宿泊できるコテージもある。

 一見プレハブのようにも見える簡易な建物の入り口で入浴券を購入し、奥の男女別の浴室へと向かう。浴室内には内湯と露天風呂が1つずつあり、うっすら茶色がかったポカリスエット色のお湯がかけ流されている。湯温も適温で、まったりゆったりするには最適な温泉だ。シャワー付きカランもたくさん並び、地元の福島市民に親しまれている公衆浴場だというのがよくわかる。露天風呂に出ると涼しい風が心地良く感じられ、ちょうど良い湯温の浴槽に半身浴しながらゆったりと眼下に広がる福島市を眺めた。この露天風呂は衝立の板の隙間から福島市がよく見渡せるのだ。これがもし夜だったら…、きっと素晴らしい夜景が広がるのだろう。お湯が適温のため、いつまでも入っていられそうな錯覚に陥ってしまった。ふと目を男女浴室の仕切りに移すと「般若心経」が書かれている。この経は東日本大震災後に掲示されたという件が書かれており、このお湯に浸かりながらこの般若心経を読み、福島の復興を祈って欲しいという意味合いがあるのだろう。一通り最後まで目をやった後、遠くに見える福島市街地、そしてその奥にある浜通り地区のことを思い浮かべて手を合わせた。
 良いお湯、そして良い景色に出会えた素敵な温泉施設だ。値段がお手頃なのもうれしい。ぜひ次回は夜の時間に来て、夜景も眺めてみたい。

H23/6/12


  
内湯の浴槽。うっすらとポカリスエット色っぽく濁る。   源泉の投入口。やや熱めの源泉が注がれる。   こちら展望露天風呂。きっと夜は最高なのだろう!