二岐温泉(Futamata Spa


施設名 新湯小屋旅館
場 所 福島県天栄村湯本字下二俣
源泉名
泉 質 カルシウム-硫酸塩泉
温 度 pH 溶存成分総計
お湯の様子 無色透明、無味、弱石膏臭、 2本の源泉の混合、1つは温め、もう一つは熱め、かけ流し
料 金 500円 営業時間 土日祝日のみ、時間要相談

 つげ義晴ファンにとっては聖地とも呼ばれる新湯小屋旅館に初めて行きました。今回は温友のNさんが事前に電話連絡をしてくれていたので貸切で利用することができました。女性専用内湯、混浴浴室と露天風呂がそれぞれあります。

 見た目にぼろい旅館は道路を下った谷の底にあり、入り口から入って右側が休憩スペース、左側が浴室へ通じる廊下となっている。廊下の途中にまず女性専用浴室がある。その奥に大浴室および露天風呂がある。まずは大浴室から入ってみた。簡易な脱衣所を抜けると小判型の広い石造り浴槽が1つある。石の輝き具合からブルーっぽく見える透明なお湯が張られた浴槽には2つのパイプから異なる源泉が絶妙にブレンドされて注がれている。片方は温めの源泉、もう片方が熱めの源泉で、その日の気温に合わせてちょうど良い湯量を注がせかけ流している。どちらも無色透明でまろみがあるお湯、うっすら石膏臭のような温泉臭が香っている。入りたてはビリビリ感がしっかりあり、それでいて入ってしまうとなんだかのんびりとくつろげるようなお湯だ。ふぅと一息ついて手作りの天井を見上げてみる。冬を越すのには大変そうな山奥で、このように手を加えて守り続けている名湯とはまさにこのことなのだなあと思いながら、一人物思いにふけってみた。ここはとても素晴らしい。時間が止まるとはまさにこのことでしょう。この後露天風呂を味わってみて、そちらもよかったのですが、結局はこの内湯に戻ってきて何度も何度もこの絶妙な温度のお湯に浸かり続けてしまいました。
 施設系にこだわる人には絶対無理でしょうが、お湯重視のMT派のあなたには間違いなくど真ん中ストレートの直球です。必ずハートにズバッと来るはずです。素泊まりも承っているというので、ぜひ気になる人は一度泊まってみてはいかがでしょうか?

H27/7/18


  
大浴室の石風呂。小判型の浴槽になみなみとMT泉がはられる。   どの角度から見ても美しいです。お湯も良いんです。   2本の源泉のブレンド。温めと熱めです。

  
露天風呂は2段になっていて、奥の河原側の露天風呂が温め。この竹筒湯口から熱い方のお湯だけが注がれています。   こちらが女性専用湯。今回は見学のみです。