青根温泉(Aone Spa


施設名 お山のめぐみ とだ家
場 所 宮城県川崎町青根温泉
源泉名 大湯・新湯・山の湯・蔵王の湯・不忘の湯、
花房の湯・新名号の湯混合泉
泉 質 単純温泉
温 度 52.0℃ pH 8.8 溶存成分総計 848mg/kg
(Na 196.9mg, Ca 28.6mg, SO4 227.8mg, HCO3 244mg)
お湯の様子 無色透明,弱芒硝臭,無味,やや熱め,かけ流し
料 金 500円 営業時間 10:00〜18:00

 青根温泉街の一番下にあり,もともと「ホテルとだ」といった名前だったものが和風の雰囲気でリニューアルしたもの。宿の名前の紹介に「花房の湯」という名前が入っているところを見ると,もともと源泉統合する前は花房の湯という独自源泉を有していたと思われる老舗旅館。

 入口から入るとすぐスリッパが2種類あるのがわかる。日帰り客用がパコパコいうビニールスリッパ。宿泊用が若干豪華な厚底スリッパだ。早速日帰り客用のビニールスリッパを履き,階下へある浴室へ向かう。途中に金勢様を横目に見ながら男女別の浴室へ下っていく。しばらく進むと内湯が1つと,そのまま外へ出ると露天風呂が1つある立派な造りの浴室にたどり着く。
 内湯はタイル張りの広めの浴槽で10人くらいが一度に利用できるサイズだ。シャワー付カランも6本ほど並び,利用するのに不自由しそうにない。浴槽の左角にある石湯口から幅広に注がれる源泉は加水されずそのまま源泉100%で利用されている。うっすら芒硝臭が香る青根の共同源泉で,こちらもまた気持ち良い浴感だ。次は露天風呂へ移動してみる。
するととんでもない光景が目に入った。外は確かに雪景色なのだが,あり得ないことに温かいはずの露天風呂の上に流氷(右写真参照)が浮いているのだ。それは白い色と水色をした不定形の浮遊物でまるでオホーツク海の流氷のようにお湯の上を漂っている。今まで発泡スチロールで蓋をしている風呂はいくつも見かけてきたが,このように不定形で無造作に浮かんでいるのは初めてだ。思わず笑いが止まらなくなり,この流氷をうまくずらし,かき分けながら浴槽内を進んだ。なぜかすっぽり頭が収まるようなものや,小さくて全く役に立ちそうもないものなど実に様々な形のものが浮かんでいる。こすれ合ったためなのか,発泡スチロールのカスが湯華のように浮かんでいる。実に楽しいひとときだった。一緒に入った友人は「流氷露天風呂」と名付けていた。このサービスは冬季限定なのでぜひ冬にここを訪れて楽しんでほしい。純粋に露天風呂を楽しむことを忘れさせてくれるすばらしい施設だ。ちなみの露天風呂のお湯は,内湯よりも明らかに濃く感じるため,芒硝臭はかなり強い。

H20/2/16


  
入口で振り分けられるスリッパ。左宿泊用。右日帰り用。    内湯。広めでゆったりくつろげます。   幅広石湯口。ゆったり注がせ加水無し100%源泉です。

  
こちらが露天風呂湯口。この辺りが一番香りが濃い。     くりぬき穴でくつろぐ友人。ジャストフィット。       こちら発泡スチロール湯華。