小安峡温泉(Oyasu-Gorge Spa


施設名 とうふや旅館
場 所 秋田県湯沢市皆瀬字湯本
源泉名 小安峡温泉1号,2号混合泉
泉 質

単純温泉

温 度 80.6℃ pH 8.1 溶存成分総計 495mg/kg
お湯の様子 無色透明,無味弱温泉臭,適温,循環利用
料 金 150円 営業時間 要相談

 小安温泉共同浴場のやや上手にある昔ながらの温泉旅館。一見民家のように見える家に「とうふや旅館」という看板がある。旅館の入り口は上のほうにあり,下の入り口は経営者の玄関になる。ちなみに屋号の「とうふや」は,まさしく豆腐屋のことで,今も数軒の地元民のために豆腐を作り続けている。他の人たちへの販売は行っていない。

 入り口から入って正面左手の厨房の奥にたった一つだけ浴室があり,男女別ではなく貸切で利用することになる。小さな浴室は3人サイズで,一度に4〜5人で利用するにはちょっと狭い。曲線を描いたタイル浴槽に無色透明で湯口でうっすら硫黄臭を漂わせるお湯を循環利用している。湯面からは温泉臭が香っている。これといってお湯に特徴は無いが何だかほっとするようなお湯だ。循環とはいっても消毒臭などはなく,おそらく湯温調整のための循環なのではないだろうか。浴室が一つだったので女性陣との入れ替えのためあまり長湯できなかったが,こういう小さい浴室でのんびり時間をつぶすのが個人的に好きなので,できれば次回はゆっくりしてみたい。
 浴後に宿主と小安温泉についてちょっとだけ話し込んだ。昭和47年の大火事で温泉街がほとんど焼けてしまった話や,その後建て直したままの姿で営業を続けている宿が2軒しかないこと,狭い土地ではなく新たな場所に建て直して営業を再開した宿が多いということなど,小安温泉の歴史をたくさん知ることができた。ある意味この宿は小安温泉の歴史を知る上で重要な宿なのであろう。

H22/5/10


  
一つしかない浴室は貸切利用になる。弓のようにしなった流線型の浴槽。    湯口はフレッシュ。その横の浴槽内穴が循環湯投入口。