蔵王温泉(Zao Spa   


施設名 寿屋旅館
場 所 山形県山形市蔵王温泉
源泉名 辻屋源泉
泉 質

酸性含鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
(含硫化水素強酸性緑礬明礬泉)

温 度 48.6℃ pH 1.45 溶存成分総計 2,888mg/kg
(Al 247.9mg, Fe(2)50.6mg, Cl 647.9mg, HSO4 2490mg, SO4 1773mg, H2S 9.7mg)
お湯の様子 無色透明,白い湯花,硫黄臭 +明礬臭,酸味,温め,かけ流し
料 金 1000円 営業時間 10:00〜16:00位

どうしたのでしょう。浴室部分が倒壊し、平成24年春現在、営業していません。


 山形市蔵王温泉街 高湯通りの奥,上湯共同浴場のすぐ横にある大きめの旅館。日帰り入浴を受け付けてくれるが,以前訪れたときは呼べども叫べどもだれも出て来ずにあきらめたことがある。今回はスキーシーズンということもあり,すぐに出てきていただき対応してもらった。建物の一番奥に男女別の内湯が1つずつある。男性用が見晴らしの湯,女性用がひのきの湯で,辻屋源泉をかけ流している。

 見晴らしの湯は広い浴室に比較的大きめの浴槽が1つあり,窓の景色が開放的で「かわらや旅館」の方向を見下ろすことができる。コンクリート造りの浴室で,浴槽の底の水色の色合いと空の水色が相まってきれいな色に見える。無色透明でやや熱めのお湯が真ん中のパイプ湯口から注がれかけ流されているが,この日はホースで加水もされており,40度程度の温めになっていた。おそらく前に入浴したお客さんがホースをそのままにしていったためで,このままでは水になってしまうと思い,ホースの水を止めて入浴した。酸味があり,とろみがある蔵王特有の浴感があり,マイルドな硫黄臭と明礬臭が混じった香りが鼻に心地よく入ってくる。窓が広いため採光も抜群で,湯気が作り出す不思議な明るい空間で時間が過ぎるのをついつい忘れてしまいそうになる。

 蔵王温泉のお湯はどこも似たような感じのお湯なのだが,それぞれの旅館で浴室の雰囲気やお湯の使い方が全然違うので,どのお湯も印象深くなる。ここも開放的でとても気に入りました。加水無しでビリビリしているときにぜひ再訪したいです。

H18/12/31


  
湯気で見えないが,川原湯の上にある高台からの景色がきれい。   水色の床底色がきれいに映える。   湯口からとぷとぷと注ぐ辻屋源泉。

 
こちらが女性浴室「ひのき風呂」小さめで風情がある。   湯口から透明な蔵王のお湯が注がれる。