動力揚湯(どうりょくようとう)


 動力揚湯とは、自然湧出の温泉と違って人間が地面を掘削して発見した温泉をポンプなどの動力装置を使ってくみ上げて温泉を利用する方式。温泉分析表の中に「自然湧出」か「動力揚湯」かが明記されている。近年は技術が上がったため、地下1,000mよりも深く掘る大深度掘削泉も増えてきた。しかし、地下に水がしみこむのを妨げる岩盤よりも深いところから動力揚湯している温泉は、地下水の還元がないために、せっかく見つけた泉源を枯渇させてしまう場合が多い。
 やはり温泉は自然湧出しているものが一番自然なのかもしれない。