でんき風呂(でんきぶろ)


 でんき風呂とは、浴槽の内部に身体に害のない程度の低周波電流を流し、電気による刺激を利用して療養するという目的で作られた施設。大阪や東北地方に広く分布し、愛好家が多い。お湯を目的に温泉に訪れる浴客にとっては不要なものだが、でんき風呂を目的に訪れる常連客も多い。

 でんき風呂の設置に関しては次のような但し書きがある場合が多い。

・いきなり全身入浴せず、刺激の強さを確認してからゆっくりと入浴してください。
・刺激感が強い時は電極板から離れ、弱い時は近づいて快適と感じる位置でお楽しみください。(強い刺激での入浴は厳禁です)
・電極板に近づいても刺激感が弱いと感じる時は、もう一方の電極板にむかって手または足をのばしてみてください。入浴姿勢により、刺激感に変化があります。
・1回の入浴は3分以内で、1日2、3回が目安です。(長風呂はさけてください)

 また、普通に入浴をしようと思っていてうっかり入る人がいないように、ほかの浴槽と明確に分けるとか、大きめの表示板をつけるなど、浴場によって工夫がなされている。