花輪温泉(Hanawa Spa) 


施設名 ゆたろう
場 所 秋田県鹿角市花輪字大川添
源泉名 花輪温泉ゆたろう
泉 質 ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
温 度 57.3℃ pH 8.5 溶存成分総計 1,417mg/kg

(Na 366mg, Ca 77mg, SO4 646mg, Cl 243mg, HS 0.3mg)

お湯の様子 無色透明,熱め,無味,弱芒硝臭,ビリビリ,かけ流し
料 金 400円 営業時間 9:00〜22:00 第2,4火曜日休

 秋田県鹿角市の陸中花輪駅裏にある民営のセンター系施設。センター系施設と言うことで今まで足が遠のいていたのだが,意を決して今回訪問してみた。行く途中に看板などは一切無く,細い道を通るので非常にわかりづらい。鹿角総合病院の交差点から線路方向に曲がってあとは道なりに進めばきっとたどりつけるだろう。

 入り口から入って左側に広い休憩スペースがある。男女別の入り口から入ってすぐ目にはいるのはなぜかあるコイン洗濯機だ。ここで何のためにあるのか…。それはさておき,さっそく浴室へと向かった。入り口から入って大きな柱があり,そこから源泉がわき出しているのが見える。手前側にちょろちょろ落ちているのがかけ湯で,柱の奥に注がれているのが浴槽に向かっている。これは非常におもしろい造りだ。源泉がそのままのため,かけ湯も熱い。熱いだけでなく,芒硝成分のためにビリビリ感が増しているからなおさら熱い。湯口から注がれたお湯は不定型な曲線タイルに縁取られた浴槽から豪快にお湯が溢れていく。浴室内にはうっすら芒硝系の温泉臭が香っている。すばらしいです。この豪快極まりないお湯遣い。床を流れているんです。体を沈めてみると,体中にビリビリと染みこんでくる浴感が心地よく,思わずふぅと一息ついてしまった。まわりを見渡すと,サウナ,水風呂,そしてなにやら奥にヒバ風呂とある。今度はそちらへ行ってみた。ヒバ風呂は別室になっていて,広い窓の外に庭が見える。ヒバで縁取られた浴槽に豪快にお湯が注がれかけ流されていた。こちらのお湯の温度は温めかな,熱めかな,と思い手を突っ込んでみると…。熱い!(計ってみると47℃)強烈な芒硝泉でした。ビリビリ感が心地よさを通り越して痛いのだ。熱さに弱い部分であるふくらはぎなど足の部分を浴槽の縁に載せてゆっくりお湯に浸かった。狭い空間の中に豪快にかけ流しているため,浴室に漂う芒硝臭はこちらのほうが濃い。これはすばらしい。どちらの浴槽も熱めの芒硝泉でかけ流し。センター系ではあまり見られない贅沢なお湯遣いだ。
 この日の浴室利用客は4人(18時過ぎ)だった。こんなにすばらしいお湯なのにがらがらだというところが非常に気になる。やはりアクセスや宣伝の仕方に問題があるのか,それともお湯が熱すぎるのか…。

H20/11/30

  
入って正面にあるかけ湯。43℃で結構熱いです。    柱から注がれるお湯はそのままかけ湯へ,裏にまわるとそれが大浴槽の湯口になっている。      

  
主浴槽から柱方向を眺めた図。まさしくセンター系。   床がかけ流しで輝いているのが見えますか?  こちらが幅広湯口。ここに背中を充てると…。

  
こちらがヒバ風呂。狭い空間なので湯気が篭もっています。  豪快にこの量を注がせてかけ流し。   なぜか脱衣所にある全自動洗濯乾燥機。


 明るい時間にゆたろうを訪れてみたのは2つ理由があります。今も本当に営業し続けているのかの確認と、暑い夏に芒硝泉に浸かってさっぱりしたかったからです。相変わらず看板がないただの建物があり、手前の駐車場はガラガラ状態でした。大丈夫か?ゆたろう?お湯は相変わらずのビリビリ46℃で、しっかりかけ流されていました。今回は水風呂にもチャレンジしてみましたが、これがまた気持ち良いですね。ますますゆたろうが気に入りました。

H28/6/25


  
主翼荘はあいかわらず適温の43℃。中央の湯口の裏側にかけ湯があります。    こちらヒバ風呂の温度は46℃でした。

  
このビリビリ熱いのがたまらないんです。     幅広湯口でいったん冷ましているはずなのに46℃なんです。    溢れていく様子を眺めている内に体が真っ赤になります。

  
こちらは主浴槽の欠け流されていく様子と 主浴槽の湯口です。色が変色しているのはやはりこの施設の年輪でしょう。    今回大発見だったのがこの水風呂です。