湯川温泉(Yukawa Spa


施設名 新清館
場 所 岩手県西和賀町湯川
源泉名 湯川中の湯温泉(混合泉)
泉 質 ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
温 度 68.2℃ pH 7.9 溶存成分総計 1,185mg/kg
お湯の様子 薄黄色透明,無味弱鉄臭+石膏臭,半循環少しかけ流し
料 金 400円 営業時間 要相談

 湯田湯川温泉の中ノ湯にある老舗旅館で,県道をまたいで渡り廊下で左右に繋がっている旅館。川沿いの建物が入り口で,そちらで受付を済ませると良い。受付にいる金魚は「たろう」という名前で11歳らしいが,最近タマゴを産むということが判明したため…(以下略)

 本館をそのまま奥へ進むとそこには混浴大浴場がある。男女別の脱衣所を抜けると広々とした内湯が1つあるシンプルな造りだ。浴槽はL字に折れ曲がっており,女性が体を隠すにはちょっと辛い造りか?角に石湯口があり,勢いよく適温のお湯が注がれている。まんべんなく湯をさわってみると中央付近がお湯が熱い。ということは,湯口の中央付近に源泉投入口があり,熱めの源泉と循環適温湯が混合されて注がれてきていると思われる。消毒臭がないお湯なので循環は循環でも「湯温を冷まし,お湯を攪拌するため」の循環利用と思われる。うっすら黄色がかったお湯からは若干鉄の臭いがし,循環のためか石膏臭が香る。湯はさらさらした感じでなかなか浴感が高い。湯から上がると汗が止まらなくなった。
 湯田湯川地区はもともと鉱山から発達したことを考えると,湯脈の中に金属成分が沢山入っていて当然だ。改めて成分表を見てみると鉄分が0.5mgも含まれていることに気づいた。循環することによって酸化が進み,茶褐色に変色してくるのが中ノ湯源泉の特長なのだと思った。

H21/8/13 


  
混浴の大浴場。広々としていて貸切利用できた。   湯口からは循環湯+源泉で,中央付近が熱めの源泉。   名前が「たろう」なのにメスなのだそうで…。