由良温泉(Yura Spa   


施設名 ほり旅館

場 所 山形県鶴岡市由良2丁目
源泉名 香頭源泉
泉 質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉
温 度 58.0℃ pH 8.1 溶存成分総計 2,016mg/kg 

(Na 398mg, Ca 220mg, SO4 1097mg)

お湯の様子 無色透明、芒硝臭、ぬるめ、かけ流し 
料 金 300円 営業時間 要相談

 由良温泉の中にある温泉民宿の一つ。海岸沿いに走っていると見つけられないが、国道7号から由良温泉に入ってくると最初に見えるのがここ。日帰り入浴も受け付けてくれる。

 入り口から入って正面をまっすぐ進んだところに浴室が2つあり、冬の期間は利用客が少ないため、広い方の浴室のみを利用している。この日は清掃直後だったにもかかわらず、わざわざお湯を入れ直してくださった。ありがたく一番鮮度の良い状態で利用した。
 狭い方の浴室は廊下を曲がった奥にあり、小さめで1〜2人が利用できるサイズのもの。手前にあるほうが今回利用した広い浴室だ。広い方の浴室といっても狭めで2〜3人で利用すると一杯になる広さしかなく、水色のタイル浴槽と岩湯口が印象的な浴槽が奥に鎮座している。浴室に入った瞬間、鼻の奥にフワッと芒硝臭が漂ってきた。一緒に利用したJ君がニンマリとしている(おそらく自分もそうだった)のがよくわかった。芒硝スキーの人にしかわからないかもしれないが、これはまるで裏磐梯の森川荘に初めて入った時と同じような感動なのである。サッとかけ湯をして、すぐにお湯に浸かってみた。由良温泉の源泉は湯野浜温泉方向のトンネル脇から湧出していて、そこからざっと1km以上引き湯をしているため、このほり旅館に届くまでの間にちょうど良い湯温に冷まされているらしいのだ。その温度はジャスト41℃。湯口付近が42℃という正に適温状態になっていた。芒硝泉特有のビリビリ感は湯温のせいか軽めで、そのぶんサラサラとあっさりとした肌触りがあった。さすが芒硝泉とだけあって湯から上がると一気に体が冷えてしまう。上がってはまた入り、じっくりお湯に浸かってそのお湯を楽しんだ。無色透明なお湯の透き通り感は最高で、水色のタイルが美しく見える。湯口の岩には白い温泉析出物がこびりつき、長年ここから湯が注がれていたと言うことを自己主張しているかのようだ。まるでいつまでも浸かっていられそうな錯覚に陥ってしまった。結局女性陣を待たせていることを忘れ、30分以上のんびりと湯浴みを楽しんだ。夏になるともう少し熱めになるということだったので、ぜひ夏の時期にここを再訪してお湯を味わいたいと思った。

H22/12/31


 湯めぐらんすで由良温泉に泊まった際に再訪した旅館。ここのお湯が大好きで、友人を案内した際についでに自分も入ってしまいました。他の施設と同じ由良温泉の源泉なのですが、投入量が多いためか、若干フレッシュで芒硝臭も濃いような気がします。ここはまた夏にでも再訪したいと思いました。

H23/2/12


  
通常男湯として利用している右側浴室。お湯を入れたてで超フレッシュ。  美しい透明なお湯。芒硝臭が香ります。   この析出物、いかがです?芒硝スキーなあなた。