由良温泉(Yura Spa)   


施設名 民宿 本間義一

場 所 山形県鶴岡市由良2丁目
源泉名 香頭源泉
泉 質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉
温 度 58.0℃ pH 8.1 溶存成分総計 2,016mg/kg 

(Na 398mg, Ca 220mg, SO4 1097mg)

お湯の様子 無色透明、薬味+甘み、温泉臭+芒硝臭、やや熱め、かけ流し
料 金 日帰り不可 営業時間

 由良温泉にある民宿で、2013年の湯めぐらんすで一度宿泊利用しようと思っていたところ諸般の事情で宿泊を断念した宿。宿主の名前の「ほんまぎいち」をそのまま宿の名前にしているのがポイントで、由良温泉の源泉を引いている2つの民宿のうちの1つ。今回は温友との忘年会のため素泊まり3500円という破格の値段で宿泊した。

 浴室は2階にあり、今回泊まった「かもめ」という部屋は浴室のまん前にある。まずは浴室をのぞきにいった。こぢんまりとしたタイル浴槽があり、湯口が見あたらない。しかもあふれ出しが無い。これはどうしたことか?それなのにしっかり芒硝の香りが香っている。たまたま隣の女湯の灯りが消えていたので、女湯の様子も見せてもらったのだが、これをみて納得した。お湯は女湯のほうにかけ流されていて、浴槽の底で男湯と女湯がつながっているのだ。なるほど、それではもう一つの疑問である「湯口はどこにあるのか?」だ。まずはお湯にじっくり浸かってみた。吸い込み口も湯口も全く見あたらない。お湯は43℃程度で、ビリビリ感がしっかりある芒硝泉で、香りも芒硝臭が香っている。芒硝好きには堪らないお湯で、体にじっくり染みこんでいくのがわかる。熱めのお湯が注がれているポイントを手探りで探していると…、ありました。男湯と女湯をつなぐ底にパイプから注がせている湯口が!これで一安心し、何度も何度も浸かってはまた上がり、それを繰り返した。結局この日の夜だけで3回、朝で2回の合計5回もお湯に浸かりに行ってしまった。これは参りました。一緒に宿泊したN氏も感動してしまったらしく、浴室から30分以上戻ってきませんでした。

 温泉地的にはまだまだマイナーな由良温泉ですが、芒硝泉の聖地になりうるくらいすばらしい力を発揮していると思います。福岡県に在住の芒硝好きの方、十和田市に在住の芒硝好きの方、東京都新宿区にお住まいの芒硝好きの方、迷わず一度宿泊してみてください。その良さはきっとあなたたち3人ならわかるはずです。(他の温泉好きの方にはあまりわからないかもしれません。)

H28/12/30泊


 
今回利用した「かもめ」の部屋。奥に細長い感じです。    すぐ向かいが浴室。男性浴室は5人サイズ。熱めのお湯が男女のつながっている浴槽底の穴奥から注がれる。

  
こちらは女湯です。女湯のほうが傾斜の関係であふれ出しポイントがあります。男湯と違って湯気モクなのはそのせいです。    表札もしっかり本間義一です。