湯殿山温泉(Yudonosan Spa   


施設名 湯殿山ホテル
場 所 山形県鶴岡市田麦俣字六十里山
源泉名 74林班3小班源泉
泉 質 ナトリウム・カルシウム-塩化物冷鉱泉
温 度 14.6℃ pH 7.0 溶存成分総計 7,901mg/kg

(Na 1360mg, Ca 781mg, Cl 4019mg)

お湯の様子 うす黄色透明,適温,苦み+塩味,加水あり,加温あり,半循環利用
料 金 500円 営業時間 10:00〜16:00

 自動車専用国道112号,通称月山新道から湯殿山神社をめざし旧国道112号とぶつかる交差点にある旅館。釣り堀りやレストラン(休業中)なども併設し,宿泊以外でも楽しめる施設。

 男女別の内湯手前には神殿と呼ばれる部屋があり,さすが出羽三山の麓にある旅館だけあり,山の神をとても大切にしているんだなと感じた。浴室に入ると微妙にカーブした浴槽が1つあるだけで全体ががらんとしている。横にはシャワー付き自在カランがいくつか並んでいる。非常に使い勝手が良さそうだ。浴槽に注がれているお湯は薄黄色い透明なお湯で,うっすら金気臭がする。よく見ると表面には国見温泉や浄法寺冷泉で見かけたような白っぽい油膜が張っている。何の成分が膜をはらせているのかはよくわからなかった。左側にある石組みの湯口からは「薬師の湯」と書かれた苦くて塩辛いお湯が少しずつ注がれている。こちらが昭和初期から使われていた由緒ある湯殿山温泉の源泉だとかかれていた。浴槽の真ん中からは加温循環湯口があり,浴槽の中からポコポコとお湯を噴き出させている。石組みの山は温泉成分で真っ赤に染まっており,お湯の濃さを物語っている。こんなに塩辛いお湯がここにあったとは…。猛烈に塩辛いにもかかわらず湯上がりにあまり汗が出なかった。発汗といい油膜といい本当に不思議なお湯だ。

H20/8/14


  
使い勝手の良さそうな浴槽が1つ。うっすら黄色のお湯が注がれる。    昔ながらの源泉が少しずつ注がれる岩の山頂。     湯面に油膜が張っている。ふしぎなお湯だ。