小野川温泉(Onogawa Spa   


施設名 鈴の湯 登府屋旅館
場 所 山形県米沢市小野川町
源泉名 協組4号源泉,5号源泉
泉 質

含硫黄ーナトリウム・カルシウム-塩化物泉
(含食塩・塩化土類・硫黄泉)

温 度 46.8℃ pH 7.2 溶存成分総計 5,914mg/kg
お湯の様子 無色透明,硫黄臭,内湯はやや熱め,露天風呂は温め,塩味,かけ流し,白湯花あり
料 金 湯巡り独楽利用 営業時間 8:00〜9:00、15:00〜21:00

 米沢市小野川温泉にあるモダンな外観の和風旅館。忙しくない時間帯で日帰り入浴を受け付けてくれる。もともと江戸時代から続いてきた豆腐屋だった創業者の名前にちなみ、天府が登るという意味合いを込めて「登府屋」になったのだそうです。

 入り口から入ってすぐ奥に男女別の内湯とそれぞれに露天風呂が付随している。内湯はL字に折れ曲がった造りをしたタイル浴槽で、曲がった左側が寝湯のような浅いスペースになっている。その一番端っこが露天風呂へ向かう道になっていて、なぜかバリアフリーのようなスロープが付いている。実に不思議で印象的な造りだ。湯口からは熱めの源泉が注がれており、一旦升のようになった湯だめに貯め、底からじわじわ熱いお湯が広がっていく仕組みになっている。これだと表面だけが熱くなる心配が無いから良い。お湯は4号泉(熱め)がメインの混合泉で、しっかり硫黄臭がするピリッとした食塩泉だ。口に含むとまろやかな塩味がする。湯面からふわりと香ってくる硫黄臭がたまらなく良い。
 先ほどのバリアフリーゾーンを通って外へ出て今度は露天風呂へ向かった。露天風呂へは雪の中にわずかに残された壁沿いのスペースを歩いていく。屋根がかけられたこぢんまりとした露天風呂は3段の階段のような形をしたタイル浴槽だ。和風庭園はすっかり雪に覆われ、正真正銘の雪見風呂になる。表面は熱かったが、底の方は温めになっていて、攪拌してみると全体的に温めの設定になってしまった。温いお湯は温いお湯として十分長湯ができるので良いが、ちょっとこの季節にしてみると温すぎたか?
 やはり内湯が一番まったりできます。この後、露天風呂で冷えた体をしっかり内湯で温め、ほこほことした状態で旅館を後にした。内湯の風情、露天風呂の風情などとても良いので、まったり小野川を味わいたい場合はこの旅館はお勧めです。

H23/12/29


  
L字に折れ曲がった浴槽。左側スペースが浅めになっている。   熱い源泉。一旦升のような仕切りに注がれ、底からじわじわ広がる。   露天風呂用通路はなぜかバリアフリー?。   

  
 雪の間をかき分けて進むと不思議な形をした浴槽がある。    この日は温めのセッティング。表面が熱い。    湯口は流路型で、硫黄成分がびっしり付着する。