小野川温泉(Onogawa Spa   


施設名 ルシオーレ 小野川
場 所 山形県米沢市小野川町
源泉名 協組4号源泉
泉 質

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
(含食塩・塩化土類・硫黄泉)

温 度 82.3℃ pH 7.3 溶存成分総計 5,831mg/kg
お湯の様子 無色透明,硫黄臭,適温,半循環かけ流し併用,うす塩味
料 金 湯巡り独楽利用 営業時間 8:00〜20:00 月曜日と水曜日は午前11:00〜営業

 小野川温泉の川を渡った対岸にある大規模施設。もともとホールサムイン小野川というお役所の保養所だったのが行革の一環として民間に払い下げたもの。入り口付近にはたくさん「日帰り温泉」という幟が立っている。こういう施設にはハズレが多いのだが、ここはちょっと違っていた。日帰り入浴は400円だったと思うが、今回は湯めぐり独楽を利用した。

 施設の左奥に大浴場があり、浴室内には大きめの台形浴槽が1つと、昔はもう一つ浴槽があったであろうスペース(お立ち台スペースと名付けた)ががらんとしてあり、その横にサウナと水風呂がある。浴室内に入っても不快な消毒臭は一切香ってこない。あれ?んじゃただの循環利用かなと思い、かけ湯後に浴槽付近をくまなく調べてみたが、吸い込み口らしい部分からはお湯を吸っている様子は無い。しかも、豪快に注がれている量だけしっかり溢れている。あれ?どうしたんだろう。気を取り直してお湯に浸かってみた。ビリッと熱めの45℃で、入りごたえがある。それもそのはず、お湯を大量に熱いまま注がせており、フレッシュなお湯になっているのだ。お湯からはしっかり硫黄臭が香り、お湯自体にもしっかり塩味がある。なかなか良い湯遣いじゃありませんか。びっくりしながら周りを見ると、先ほどのお立ち台スペースにどんどんお湯が溢れ出しているのが見えた。おや?これは…と思い、そのスペースに体を横たえてみた。ありゃま、ちょうど良い寝湯スペース(溢れ出しは一人分サイズ)になるではないか。横たわって高い天井を見ると、ちょうど横たわっているスペースには梁がかかっていて、水滴が落ちてこない造りだ。浴槽を見るとどんどん自分の背中の方にお湯が溢れてくる。これはシアワセ空間だ。トド好きのP氏に紹介したくなるくらいパーフェクトなトドスペースがこんな大規模施設の中にあったのだ。
 大規模温泉施設で、小野川温泉で…と、今まで敬遠してきた施設だったが、思いも寄らぬ良いお湯遣いだった。他の紹介ページで見ると営業開始時に衛生循環をして、それ以後はかけ流しだとか?私も気になって清掃のおばさんに尋ねてみたら、おばさんは慌てて「あれ?循環装置止まっているかな?」と受け付けに走ってくれた。個人的には「止まっていた方が…」と言いたかったのだが(以下略)

H24/12/1


  
大きめの台形浴槽が1つ。床板は十和田石を利用。   湯口からは結構な量の源泉投入。衛生循環と書いてあるが、吸い込み口は稼働しておらず。   しっかり溢れ出している。

  
大浴槽横の不思議なお立ち台スペース。   よく見ると…お湯が溢れ出していて絶妙なトドスポット。     トド目線から眺めた浴槽。うーん、トド好きにはたまらんです。