滑川温泉(Namekawa Spa   


施設名 福島屋旅館
場 所 山形県米沢市板谷
源泉名 上の湯源泉,下の湯源泉
泉 質

ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
(低張性中性高温泉)

温 度 86.4℃ pH 7.2 溶存成分総計 1,086mg/kg
(HCO3 377mg, SO4 299mg, CO2 49mg, HS 1.7mg, H2S 0.6mg)
お湯の様子 薄白濁水色, マイルド硫黄臭,タマゴ味,適温,白湯花,かけ流し
料 金 500円 営業時間 10:00〜18:00 冬季閉鎖

 米沢市の山奥,板谷駅からさらに山道を8kmほど進んだ場所にある旅館。日本秘湯を守る会に登録している旅館で,日帰り客に対しても日帰り入浴を積極的に受け入れている。場所的には秘湯だが,来る客の多さから最近は秘湯とは呼びづらいほど混んでいる。冬の間は雪のため閉鎖となる。

 浴室は混浴の内湯が1つと,女性専用内湯が1つ,そして建物から離れた場所の渓流沿いに混浴露天風呂がある。今回は混浴内湯と混浴露天風呂を利用した。
 混浴浴室は立派な木造の湯小屋に,男女別更衣室から入る。中でつながっているため女性はちと入りづらいかもしれないが,浴室内は開放感があって雰囲気がとても良い。石造りの浴槽に注がれるお湯はうっすら白濁したもので,光の加減から水色に輝いている。硫黄臭はそんなにくどくなく,マイルドな感じがする。タマゴスープ状の白い湯花がお湯中に舞っており,その湯花をながめ,窓の外の新緑,そして湯小屋の木の色と,色のコントラストがとても美しい。ぼーっとしているうちにあっという間に時間が過ぎ去っていく感じがする。ここはとても気持ちいいです。いつまでも入っていたくなるようなお湯だが,不思議なことに上がると汗が出ないでさっぱりする。
 離れた場所に露天風呂もあるが,ここは入り比べてみてわかるが,内湯の方がだんぜん気持ちよい。ここはぜひ宿泊してみたいです。ちなみに,露天風呂に向かう途中に洗い場があるが,そこの湯だまりもフレッシュなお湯が溢れていた。一緒に行った友人はそこに飛び込みたいと語っていた。それほど印象的なお湯でした。

H18/6/10



  
湯小屋が木造でいい雰囲気なのに対して床と浴槽は石づくり。   湯口の岩で一旦冷まして注がせる。  かけ湯もきれいな透明色。タマゴ味がします。

 
こちらが渓流沿いにある露天風呂でちょっと歩く。   露天風呂へ向かう途中にある洗い場。