草薙温泉(Kusanagi Spa   


施設名 臨江亭 滝澤屋
場 所 山形県戸沢村古口字土湯
源泉名 滝澤屋源泉
泉 質 単純硫黄冷鉱泉
温 度 23.0℃ pH 7.6 溶存成分総計 915mg/kg

(Na 256mg, Cl 384mg, HS 3.6mg, H2S 1.0mg)

お湯の様子 薄濁り透明,硫化水素臭,加温あり循環,硫黄味
料 金 700円 営業時間 10:00〜15:00

平成23年、正式に廃業しました。良いお湯だけに残念です。


 国道47号の白糸の滝ドライブイン脇にある温泉旅館。今まで草薙温泉ってどうせ鉱泉でしょ?と以前はあまり興味がなかったのだが、福島浜通り地区の鉱泉宿と出会ってから鉱泉宿を見る目が変わり、今回近くまで来たので立ち寄ってみることにした。入浴料は大規模ホテルだけあって多少高めのセッティングだ。

 入り口から入って右側へ進むと浴室がある。男女別の内湯があるだけのシンプルな大浴場で、タイル浴槽の底からもこもことお湯を注がせている。浴室に入るとふわりと硫化水素臭が香ってきた。こ、これは…。タイル浴槽の横の隅に、源泉と思われる小さな湯口があり、ちょろちょろと流れ、かけ流されている。浴室内に源泉飲泉所があるのだ。その源泉飲泉所からはっきりと硫化水素臭がするのだ。口に含んでみるとはっきりタマゴ系硫黄味がする。お湯(水)からもしっかりと硫化水素臭が香る。すばらしい素性の源泉だ。これを加温するとどうなるのか。次は加温された主浴槽に浸かってみた。循環有なのだが、しっかり硫黄臭がする。やわらかめでとろみがあるお湯だ。窓の外には最上川が見え、時折船下りの舟が通り過ぎていく。風情も抜群だ。予定ではちょっとだけ立ち寄るつもりが結局1時間もこの風呂にいてしまった。
 となりにある清水屋という旅館も気になるが、こちらは次回の宿題とします。

H22/8/14


  
最上川に面した開放的な内湯が一つ。   底からモコモコとお湯が注がれます。   こちら浴室の隅にある源泉口。硫化水素臭プンプンです。