小林温泉(Kobayashi Spa   


施設名 小林温泉
場 所 山形県酒田市平田町小林字杉沢
源泉名 小林温泉
泉 質 単純硫黄冷鉱泉
温 度 10.9℃ pH 9.1 溶存成分総計 453.8mg/kg

(Na 117mg, HCO3 259mg, HS 0.3mg)

お湯の様子 無色透明、硫黄味、硫黄臭、加温あり、かけ流し
料 金 400円 営業時間 10:00〜19:00 火曜日定休、年末年始休

 酒田市にとても気持ちが良い鉱泉があると聞いたので訪れてみた。国道47号から向かったので山越えをする必要があり、とても難儀した。酒田市側から進むと意外と平坦な道路を進むことになる。こんな山奥なのにしっかり組合で管理されており、しかも宿泊もできる施設だ。以前はもっと鄙びていたらしいが最近リニューアルして立派になったらしい。

 入り口から入ってすぐ右側に男女別の浴室がある。タイル造りの小さめの浴室で、3人サイズのタイル浴槽とシャワー付き自在カランが3つほど並んでいる。浴室に入るなりふわっと甘い硫黄の混じった香りがしてきた。はっきり硫黄臭ではなくうっすらと硫黄臭だ。どちらかというと硫黄臭<温泉臭といった感じだろうか。お湯は溢れておらず、湯面は止まっている。かんたんにかけ湯をしてゆっくりとお湯に浸かってみた。ザバーっとお湯が溢れていき、贅沢な気分を味わえた。それにしても、湯口はいったい何処に?しばらく探したが、浴槽内に湯口はなく吸い込み口もない。ということはこの蛇口が…、そう思って左側のひねってみると、強烈な硫黄臭を発する源泉がドバドバ出てきました。これは強烈な水だ。はっきりと硫黄臭がし、味も硫黄味だ。右側の蛇口をひねると、温度を自在に調節できるお湯が出てくる。つまり、この2つの蛇口をひねって量を調節しながら自分でかけ流しにする仕組みなのだ。当然源泉9+最高温度の熱湯1の割合でどんどん注がせてみた。浴室全体にさきほどと比べものにならないくらいの硫黄臭が漂ってきた。源泉を多めに注がせているため湯温も温めになり、幸せな気分で温湯に浸かり続けた。それにしても贅沢な話だ。こんな山奥でこれほどの硫黄臭をプンプンさせて加温かけ流しだ。結局30分ほどお湯に浸かり続けた。最後は次のお客さんが温すぎて困らないように温度を調節し、湯の投入を止めて浴室を出た。
 ここは素晴らしい施設です。ぜひいつまでも守り続けていって欲しいものです。

H22/12/30


  
狭いながらも3人サイズのタイル浴槽。    左側が源泉蛇口、右側が加温蛇口。    美しいかけ流しの様子がわかるでしょうか?