羽黒山温泉(Mt.Hagurosan Spa   


施設名 ドライブイン菊田旅館
場 所 山形県鶴岡市羽黒町手向字羽黒山
源泉名 菊田源泉
泉 質 単純冷鉱泉(鉄型)
温 度 13.0℃ pH 5.7 溶存成分総計 106.9mg/kg

(Fe2 10.9mg, Fe3 0.4mg, HCO3 60.3mg, NO3 0.2mg, CO2 195.9mg)

お湯の様子 赤茶色透明、うっすら金気臭、加温循環あり、熱め、継ぎ足しかけ流し
料 金 500円 営業時間 要相談

 友人からなかなか入ることができない鉱泉宿があると聞いて気になっていたのがここ。数日前から友人が電話で問い合わせているが全く電話に出ないと言うことであきらめていたのだが、湯巡りの当日の昼前ごろ電話が繋がり、お湯を準備してくれるという手はずが整ったため緊急訪問した。羽黒山の裏手、休暇村羽黒の1kmほど手前の場所にひっそりと建っている。

 雪に埋もれかかった宿まで何とかたどり着いたところ、宿主の方が部屋を暖かくしてお茶を用意して待っていてくれた。何という心遣いか、心まで温かくなった。
 浴室は1つしかお湯を張っていないということだったので貸切で利用した。小さめの浴室で、2人サイズのタイル浴槽が1つあるだけのシンプルな造りだ。湯気で全体像は見えないが、ピンク色のタイルで作られた明るい浴室だ。そんな中、ピンク色の浴槽タイルが赤茶色に染まっていて、お湯の中の成分の濃さを象徴しているかのようであった。奥にある岩湯口から加温された熱めの循環湯が注がれる。その横に3つの蛇口が並んでいた。3つの蛇口はそれぞれ「源泉」「水」「お湯」で、当然鉄臭のプンプンする源泉をひねり、源泉を追加しながら湯浴みした。やや熱めのセッティングだったお湯がだんだん適温になってきて、心地良い入浴タイムになった。源泉自体は鉄味がするキシキシ感があるもので、それが加温されてまろやかな感じになっている。源泉からは金気臭がするが、お湯全体からはあまり金気臭はしない。鉄分のせいなのか、体がホカホカに温かくなっていった。浴後の温まり感がとても良く、しばらく火照り感が残った。ここのお湯はとても温まる名湯だと思います。

H22/12/30


  
赤茶色変色タイルに反射してうっすら茶色の源泉が美しい。  こちら加温湯口。   水、源泉、湯と3つの蛇口が並んでいる。