あつみ温泉(Atsumi Spa   


施設名 かしわや

場 所 山形県鶴岡市あつみ温泉甲
源泉名 5号,6号,7号源泉
泉 質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(含石膏-食塩泉)
温 度 56.5℃ pH 7.3 溶存成分総計 2,360mg/kg 
(Na 636mg, Ca 174mg, Cl 876mg, SO4 407mg)
お湯の様子 無色透明、うっすら塩味、温泉臭+石膏臭、ビリッと熱め、かけ流し 
料 金 500円 営業時間 要相談

 あつみ温泉大通りに面した昔ながらの温泉旅館3軒のうちの1つ。以前清掃時間だったため断られたことがあったが、今回はちょうど良い時間だったので利用することができた。昔ながらの面影を大事にした玄関を抜けた先に浴室がある。

 脱衣所は昔風で、タイル造りの流しもある。そんな脱衣所と違い、浴室内はリニューアルされたような明るいタイル造り(外観とのギャップがちょっとあるかもしれない)だ。L字に折れ曲がった水色タイル浴槽に、真っ黒に変色した独特な湯口の底からお湯が静かに注がれ、Lの内角部分から静かにかけ流されている。湯口を見ると、上から段々の坂を下りていく間に少しずつ湯温を冷まし、湯口槽にお湯を貯めてさらに冷まし、湯口槽の下の方から順々に注がせていく「天然冷却方式」を採っている。源泉を大切にしようとする気持ちがビンビン伝わってくる。まずはお湯を体にかけようと思い、白ケロリンに浴槽からお湯をくみ上げてみると…「あちっ!」…ものすごく熱いのだ。計ってみると48℃あった。さすがあつみ温泉!と思い、周りを見回すと洗い場の横に湯もみ棒が置いてあった。早速それを利用して攪拌してみたが、いくらがんばってみても湯温が46℃までしか下がらなかった(涙)。しかも、ゆっくりトドになっている間に平気で1℃位湯温が上昇する。エイヤァと意を決して熱い湯に浸かってみると、案外気持ち良いもので、そのままビリッとするお湯を15分くらい満喫した。湯温が熱いので長時間浸からずに出たり入ったりの繰り返しだったが、それまで眠気があってだるかった体がシャッキリした。湯面からはほんのり芒硝臭と石膏臭が混じったような香りがする。これでもうちょっと湯温が下がっていれば文句なしだったのだが…。

H24/6/30


  
L字に折れ曲がったタイル浴槽。右の折れたスペースに加水用蛇口があります。   湯口は下から浸透する方式。段々の壁に這わせて冷ましています。  内角部分がかけ流し。アチチです。