赤湯温泉(Akayu Spa   


施設名 いきかえりの宿 瀧波
場 所 山形県南陽市赤湯町
源泉名 森の山2号源泉
泉 質

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
(低張性弱アルカリ性高温泉)

温 度 61.2℃ pH 7.5 溶存成分総計 2,241mg/kg
(Na 531mg, Ca 168mg, Cl 975mg, CO2 14.6mg, HS 2.1mg, H2S 0.7mg)
お湯の様子 無色透明 、うっすら塩味、硫黄臭、適温、滝浴槽は循環、それ以外かけ流し
料 金 1000円(タオル付) 営業時間 11:00〜15:00

 旧国道13号沿い、赤湯温泉のシンボル的な東湯公衆浴場のすぐ裏手にある大きい和風旅館。入り口の萱葺きの門が目印だ。日帰り入浴もタオル付きで1000円という値段で受け入れてくれる。

 丹色湯(にいろ湯)と呼ばれる浴室には内湯が2つと露天風呂が1つある。それぞれ滝風呂(循環利用)、湯だまり風呂(源泉かけ流し)、蔵王大岩露天風呂(源泉かけ流し)と名付けられている。滝風呂を横目に眺め、まずは湯だまり風呂へ入ってみた。こちらは湯温が適温で、硫黄臭ととろみがあるお湯だ。源泉投入量が少ないためかお湯が鈍り気味で、鮮度はあまり良くない。それでも硫黄臭が心地良く、快適に湯浴みできた。湯口はどこかと色々探してみたがなかなか見つからない。でも…ついに見つけました。何と、旧ジャグジー穴(床に敷き詰められた銀色のジャグジー用の小さい穴)からお湯が細く噴き出しているのだ。これはびっくりしました。
 さて、気を取り直し、今度は大岩をくりぬいた露天風呂へと向かった。こちら、石段を登って岩の上に行くような仕組みで、舞台湯のような造りになっている。大きな黒い色をした一枚岩が構えており、それを豪快にくりぬいて作った露天風呂となっている。圧巻である。こんな豪快な浴槽は今まで見たことがない。しかも写真を撮ろうとしても、自分のカメラの能力ではその全景がうまく撮影できないのだ。浴槽の底から注がれているお湯は熱めの源泉そのもので、しっかりと硫黄臭があり、白い湯花も沈んでいるのがわかる。体をゆっくり沈めていくと、ザザーッと豪快にお湯が滝のように溢れ落ちていった。何という贅沢、こんなことがあって良いのか?もったいないではないか?と思ってしまうほど豪快なのだ。あぁ、もしこの豪快に溢れる岩の横に誰か居ると修行僧になるな…、とくだらないことを考えながらじっくり湯浴みした。よく見るとすぐ目の前に昔ながらの蔵があり、風情のある空間に岩風呂が組まれている。こんな場所で夜にゆったり湯浴みしたら気持ち良いだろう。ここはぜひ宿泊で味わいたい岩風呂だ。入浴料1000円を高いと考える場合は、ぜひ宿泊で味わってみて欲しい。

H22/11/20


  
内湯は丹色の湯と呼ばれる。右側がかけ流し浴槽。左は循環浴槽。  こちら循環の滝之湯。   こちら硫黄臭がプンプンのかけ流し浴槽。湯口は…。

  
大岩をくりぬいて作った露天風呂。これが気持ち良いかけ流し。    なめらかに削った美しい岩。   これを豪快に溢れさせると気持ちいいんです。