天童温泉(Tendo Spa   


施設名 桜桃の花 湯坊いちらく
場 所 山形県天童市鎌田2丁目
源泉名 6号及び8号源泉合流貯湯槽
泉 質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
温 度 63.7℃ pH 8.1 溶存成分総計 1,661mg/kg

(Na 275mg, Ca 207mg, SO4 911mg)

お湯の様子 無色透明,無味,弱薬系芒硝臭,やわらかめ,露天風呂かけ流し,温め
料 金 1500円 営業時間 11:00〜18:00(受付時間。滞在は21時まで可)

 天童温泉にあるモダンな和風旅館。麦酒工房も併設していて、エントランスには松田重仁氏の芸術作品が数多く展示されている。駐車場脇に「日帰り入浴できます」という表示があったので気軽な気分で立ち寄ったのだが、エントランスを抜け、黒で色彩を統一した渡り廊下を進んでフロントにたどり着くまでの間に日帰りが可能なのか不安になってきた。受付で「日帰りをお願いします。」とお願いしたところ「1500円になります。あちらで靴を履き替えて、日帰り客専用の更衣室を利用して館内着に着替え、タオルとバスタオルを…」とマシンガンのように説明を笑顔で受け、1500円という高価な入浴料なので今回はパスします!と断る隙もなく…。いちらく特製のお菓子を1枚笑顔で渡され、早速浴室へと向かった。

 男女別の浴室と貸切風呂があり、今回は男性用浴室を利用した。広めの内湯浴槽が一つあり、浴槽の底には飛車の成り「龍王」の文字がタイルで描かれている。豪快な模様で、天童に来ているという思いに火が点いてくる。吸い込み口は見つけられなかったが湯口から注がれる量に対して溢れ出しが無いためおそらく循環利用されていると思われる。無色透明のお湯からはうっすら温泉臭が香っていて、ここはここで気持ち良い。今度は露天風呂へ向かった。小さめの岩風呂で、こちらは紅花露天風呂と名付けられていた。湯口の木の樋にくくりつけられた紅花入りの布袋があるためで、山形らしさをさらにアピールしている。お湯は源泉を100%かけ流しにしており、薬系芒硝臭がしっかり香るお湯だ。気温が低いために湯温は低めになっており、温めのお湯にゆっくり浸かって極上のひとときを過ごすことができた。湯面付近では芒硝臭がはっきりとわかる。ちらほらと舞う雪を見ながら温めのお湯に30分近く浸かっていた。芒硝系のお湯で温めとなると、本当に長時間浸かっていても疲れないから不思議だ。ここの露天風呂は長時間まったり過ごすにはとても良い。1500円という値段はちょっと痛いが、天童温泉のお湯をゆっくりゆったり利用するには良いのかもしれない。

H22/12/27


  
エントランスにある芸術作品の数々。  こちら大浴場。床タイルに「龍王」の文字が刻まれる。   湯口からは循環湯がドバドバ注がれる。

  
露天風呂は完全かけ流し。湯口の下に紅花が詰まった袋が沈んでいる。   うっすら薬系芒硝臭が香る素敵なお湯。  30分以上ここでまったりしました。