白岩温泉(Shiraiwa Spa)
施設名 民宿 越後21 場 所 静岡県伊豆市上白岩 源泉名 越後温泉 白岩9号 泉 質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉 温 度 58.2℃ pH 8.8 溶存成分総計 2,947mg/kg (Na 637mg, Ca 295mg, SO4 1549mg, Cl 354mg) お湯の様子 無色透明,無味,微芒硝臭+微石膏臭,温め,かけ流し 料 金 500円 営業時間 要相談
小川温泉共同浴場の川向かいにある温泉旅館。友人の調査だとどうやら独自源泉を所有しているらしいとのことだったのでせっかくだからということで立ち寄ってみた。宿の名前になぜ21がつくのか不思議で聞いてみたかったがすっかり聞き忘れてしまった。
小川温泉共同浴場に立ち寄ってからこちらの旅館に駆けつけたのだが,関東在住の友人は小川温泉は以前に立ち寄ったことがあるとのことでこちらの民宿に先に来ていた。脱衣所に入ると,何やら浴室の中で賑やかに談笑する声が聞こえてくる。扉を開けると友人と一緒にブルーに輝く美しい浴槽とキラキラ光る湯面が出迎えてくれた。そしてふわっと芒硝臭のような石膏臭のような複雑な香りが鼻に舞い込んできた。なかなか良さげな第一印象だ。待ちかまえていた友人たちはみなまったりとお湯を楽しんでいる。広々とした感じの浴槽では,底石のコバルトブルーの色が明るく反射したお湯たちが「おいで,おいで」と自己主張している。思わず吸い込まれそうになった気持ちを抑え,まずは露天風呂へ向かうことにした。内湯の浴室内に香っている香りは個人的に大好きな香りなので,この大好きな香りにまみれるのは後回しにしようと心に決め,息を止めて露天風呂に直行したのだ。外気で冷まされて温めの温度になっている露天風呂はコンクリート池のような造りで,底で男女の浴槽が繋がっている。青い午後の空が上空に広がり,温めのお湯に肩までとっぷり浸かりながらしばし気持ちを落ちつけた。これはこれで気持ちが良い。だが,あの先ほどのお湯が呼んでいるのだ…。
…そして意を決していよいよあの内湯へ突入することにした。扉を開けると,先ほどまで香っていた香りがまた誘惑してくるのがわかる…。気がついたら(他の一般客が誰もいないのをいいことに)お湯の中に飛び込んでいた。露天風呂にいた友人達はみな私のこわれっぷりに(そりゃ当然だが)びっくりしていた。当然のことだが内湯のお湯の方がだんぜん浴感が良い。こちらは露天風呂よりは熱いが温めのセッティングで,長湯しても全然疲れないような温度だ。お湯からは誘惑臭がプンプン香っている。湯口付近に行き,鼻の下までお湯に浸かって幸せを独り占めした…。
こんなお湯が庭先で沸いてきたら…,迷わずダイブでしょう。H22/2/6
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広い内湯に光が差し込んでいる。うっすら香る芒硝系と石膏系の香り 湯口から静かに静かに注がれる。 露天風呂は温めになっていました。