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熱海温泉(Atami Spa


施設名 旅館 龍宮閣
場 所 静岡県熱海市田原本町
源泉名 熱海93号泉・福々温泉
泉 質 カルシウム・ナトリウム-塩化物泉
温 度 76.7℃ pH 8.0 溶存成分総計 5,540mg/kg

(Na 953mg, Ca 940mg, Cl 2701mg)

お湯の様子 無色透明,塩味+苦味,潮臭,熱め,かけ流し
料 金 1000円 営業時間 貸切1時間,お客が居ないときのみ利用可

 熱海駅前通から正面を右手に下りながら進むと左手にある昔ながらの旅館。外観も内装も鄙びが入っていて古いが,歴史と風格はとても立派な旅館。自信が来てもびくともしないタイル造りの浴室が自慢。小さな浴室が2つあり,1000円で約1時間貸切利用できる。お客さんが優先なので,お客さんが居ないときのみ受け付けてくれる。事前に連絡などをして確認する必要があるだろう。

 入り口から奥へ進み,左側へ階段をミシミシ下っていった先に浴室が2つある。どちらを使っても良いと言われたので,まずは奥の扇風呂を覗いてみた。す,素晴らしすぎる。見事なサイズだ。小さい浴槽は1人サイズで,洗い場はちょっと広め。タイル造りの浴槽は扇形に形取られ,壁も天井もタイル造りなのだ。昭和初期の建築物なのだそうで,それ以来補修しながら現在まで昔の浴室を使い続けているのだという。しばし,その風景にうっとりしてしまった。壁にある錦鯉のタイル絵も美しい。続いてもう一つの浴室も覗いてみた。こちらには特に浴室の名前は無かった。扉を開けてみてまたその美しさの虜になってしまった。ヒョウタン型の浴槽,両側にあるタイルアート,そして窓,天井,床の模様。どれをとっても素晴らしすぎるのだ。普段なら狭い浴室を選ぶのだが,このタイルアートの美しさに魅せられ,こちらの浴室を選んだ。
 浴室内にはうっすらと石膏臭のような潮臭が広がり,湯気でムンムンとしている。蛇口湯口にはびっしりと温泉成分がこびりつき,その湯口からお湯がトボトボと注がれている。注がれた分だけタイル浴槽の縁から静かに溢れ出している。群青色の浴槽タイルと,茶色の床タイル,水色とピンクの壁のコントラストが絶妙にマッチしている。お湯は無色透明,しっかりと塩味と苦味があり,やや熱めの設定になっている。肩まですっぽりお湯に浸かり,湯面に鼻を近づけてみると,お湯の潮臭がふんわりと香ってくる。このヒョウタン浴槽,手前側半分が浅くなっており,寝湯のようにして浸かることができるのだ。さっそく寝湯にチャレンジしてみると,今度は視界に天井の美しいタイルの曲線が目に入ってくる。昭和初期に手作りで作られたこの浴室,今でも普通に現役で浴室内の湿気と戦い続けているんだなあと思うと,この旅館に流れてきた長い歴史の一部に自分もとけ込んでしまったかのような錯覚におちいってしまう。もう,このまま時間が止まってしまってもいいと思えるくらい気持ち良い湯浴みを楽しんだ。
 そんな幸せな一時を引き裂く携帯電話のコールが鳴った。そうだった,待ち合わせの友人が来る時間だった。あわてて着替え,後ろ髪を引かれる思いでこの浴室を後にした。日帰り1000円は高いと思えるが,そんなことはありません。間違いなく払ったコスト分の満足感が得られるはず。

H22/2/5


  
こちら大浴場の浴槽。ブルーのタイルと床の模様が美しい。  湯口のバックに見えるタイル画が美しい。   どんどん溢れていく様子が見えますか。

  
浴槽の半分以上が浅めで半身浴ができます。   湯面目線から眺める昔ながらの浴室。  天井までタイル造り。美しい曲線をよくぞ出しました。

  
もう片方のタイルアートの済みの龍宮閣。  こちらが奥の扇風呂。小さい浴槽に金魚絵タイルアート。  湯口は蛇口から注がせます。