鶯宿温泉(Ohsyuku Spa   


施設名 南部富士見ハイツ
場 所 岩手県雫石町鶯宿第9地割
源泉名 鶯宿温泉(あさひの湯)
泉 質 単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
温 度 51.9℃ pH 8.9 溶存成分総計 608mg/kg

(Na 145mg, Ca 29mg, SO4 286mg, Cl 46mg, HS 0.9mg)

お湯の様子 無色透明,適温,消毒臭,循環利用
料 金 500円 営業時間 12:00〜16:00

平成23年、さりげなく廃業していました。


 鶯宿温泉街の手前,一番最初に見える旅館が南部富士見ハイツだ。風呂自慢の宿,という但し書きがあったので入ってみた。今回は北東北日帰り温泉本を利用したため無料で利用できた。

 風呂自慢という言葉に非常に心が弾む。脱衣所から浴室へ小さい廊下があり,右側には川が流れ,左側には縁側がある。入り口から風情抜群だ。内湯浴室に入ると2方向の壁面が全てガラス張りで,森の木立の中にいるような錯覚に陥る。日差しの差し込み方もパーフェクトだ。床には保温に効果があると言われる十和田石を使い,うっすら緑色に輝いている。お湯は循環利用で,一滴もあふれ出していない。
 露天風呂へ出ると風情は最高潮になる。さすが風呂自慢の宿だ。4人程度が一度に利用できるサイズの四角い十和田石浴槽で,湯口からちょろちょろ出されている熱めのお湯がゆっくりかけ流されている。反対側に吸い込み口があり,衛生管理のため半循環でかけ流されているのだ。ほんのりと硫黄臭が感知でき,お湯好きの人はこちらの露天風呂の方を利用した方が良いだろう。周りを目隠ししている塀の植え込みにはたくさんの野鳥がさえずっており(本物)癒し空間が広がっている。お湯よりもこの雰囲気を楽しんでしまった。さすが風呂自慢の宿だ,と改めて思った。

H20/8/5


  
すごい勢いで注がれる湯口。そして広い浴槽のどこからも溢れていない。  露天風呂は半循環かけ流し。うっすら硫黄臭も感じるが,源泉自体に消毒臭あり。