東台温泉(Higashidai Spa) 


施設名 大館東台温泉 東の湯
場 所 秋田県大館市東台2丁目
源泉名 大館東温泉
泉 質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
温 度 58.1℃ pH 溶存成分総計 4,579mg/kg

(Na 1028mg, Ca 451mg, Cl 973mg, SO4 2005mg)

お湯の様子 うす黄色透明,あつめ,弱塩+石膏味,芒硝系温泉臭,掛け流し
料 金 350円 営業時間 6:00〜22:00

 大館市にある大館鳳鳴高校裏手のスーパーいとく敷地内に新たにオープンした温泉施設。以前はクアハウス一心館があったらしい。オーナーはスーパーいとくの経営者で、温泉が好きな経営者らしくお湯遣いやお客さんに対する温かな心遣いが随所に見られる施設である。浴室内撮影禁止となっているが今回は支配人の許可を正式に得てホームページ用に写真を撮影させていただいた。

 入り口から入ってまず目にするのが真っ直ぐな柱が上まで突き抜けるようなエントランスホールとその向こうにある足湯だ。足湯には源泉が熱々と注がれており、一緒に入った異性の家族待ちの人にはとてもうれしい施設だ。その横には冷水器など浴後のお客さんのためのコーナーもある。前置きはその程度にしておき、早速浴室へ向かった。まだオープンして1ヶ月だからなのか、訪れたのが午前9時だったからなのか、お客さんはほとんどいなかった。浴室に入ってかけ湯をし、奥に見える浴槽を眺めてみる。大きめの長方形浴槽が広がり、その中の一角に仕切られたようにもう一つ浴槽がある。シンプルな造りで、手前が洗い場、奥が浴槽。それだけである。最近流行のサウナやジャグジーなど一切無く、お湯の良さ一本で勝負している感じがする。光の加減からなのか、お湯がグリーンに見えるのもまた良い。うす黄色透明のお湯にブルーのタイルと外の緑色の庭からの光でグリーンに見えるのだ。さて、いよいよお湯に浸かってみることにする。広い浴槽は適温の41℃。狭い方の浴槽はビリッと熱めの44℃程度になっていた。ふんわりと温泉臭が香るお湯で、湯口からお湯を口に含むと若干の塩味と石膏系の味がした。顎までとっぷりと浸かると体にじんわりとお湯が染みこんでくるような素晴らしい浴感がある。芒硝成分が濃いからなのか、ビリビリ感もしっかりあるのがうれしい。窓から見える庭の景色も素晴らしく、お湯と景色で十分癒されるのが分かった。これはサウナなんていりません。やはりこのお湯を味わえれば満足行けますね。熱めの浴槽が気に入り、何度も何度も浸かっては上がり、お湯を味わった。湯上がりはサラサラした感じでビッと汗が止まるのが特徴だ。シャワーも源泉を利用しており、何と公衆浴場にもかかわらずボディシャンプーなどのアメニティまでしっかりそろっている。ここまでするか!というくらい至れり尽くせりのサービスだ。
 湯あがりに支配人さんと温泉談義に花が咲き、さらに一盛り上がりしてしまいました。従業員の方も「冷たいものどうぞ」と無料の飲み物コーナーまで案内してくださったりと心までほんわか温まりました。最近秋田県内に新しくオープンした施設でこんなにお湯に拘っている施設は初めて見たような気がします。芒硝泉好きには雪沢、大滝と並んで超お勧めの施設です。

H25/7/6


 新年早々の大館遠征で立ち寄りました。前回とは違って檄混みでした。やはりお湯に拘っているというのが大館市民に伝わったのでしょう。次から次へとお客さんが来ていました。そんなに混み始めたにもかかわらず、相変わらずサービスドリンクでレモン水をふるまっているのはびっくりです。
 さてお湯ですが、今回は奥の浴室が男性用でした。手前の浴室とは左右シンメトリーな造りになっていて、全く同じ構造でした。唯一違っているとしたら浴槽の縁が御影石かヒノキかの違いでしょう。奥の浴室はヒノキ縁。手前の浴室は御影石(下写真参照)でした。外の天気が晴れていて、ちょうど日が差していたのでキラキラとレモンイエローの濁り湯のようなお湯に見えていました。これがまた美しいんです。写真撮影が禁止なので撮影できませんが、この色を見ているだけでうっとりしてしまいました。今回は大浴槽が温めの41℃程度、小さい熱め浴槽が44℃でやや熱めでした。どちらかというとたくさん人が入っているから大浴槽はお湯が疲れ気味でした。従業員の方に後から聞いた話だと、年末年始はもっと人が来て逆に入場制限をしないとお湯の良さを出し切れないほどだったということでした。このお湯にゆっくり30分浸かっているとけっこうヘロヘロになるくらいに温まり、どんどん汗が噴き出してきました。成分表以上にパンチの効いたお湯です。幸せな湯浴みを今回も楽しませてもらいました。

 お湯遣いの良さに拘ってサウナやジャグジーなどを取り入れていない珍しい施設でも、お湯の良さがわかればここまでたくさんの温泉利用客が来るのだということを改めて感じさせられた実力のある1湯でした。おそらく近くに来た際はまた立ち寄りそうです。

H26/1/5


  
奥に見える中庭と、お湯の色で美しいグリーンに見えます。    大きく広がる大浴槽に仕切られたようにできている熱湯浴槽。   個人的にはこの熱め浴槽がお気に入りになりました。

  
こちら熱湯の湯口。投入量はさほど変わらないのですが、浴槽の広さから温度が違います。   お湯の色は薄黄色透明です。大館地区では珍しい色かもしれません。 こちら適温浴槽湯口です。 (写真は初回訪問分の手前浴室)