奥々八九郎温泉(Hachikuro Spa) 


施設名 奥々八九郎温泉 天然ジャグジー
場 所 秋田県小坂町野口
源泉名
泉 質

含石膏食塩泉

温 度 約43℃ pH 溶存成分総計
お湯の様子 薄白濁透明,金気臭,炭酸味,泡つきあり,赤湯花,かけ流し
料 金 無料 営業時間 24時間

 国道282号線から野口集落を目指し,その後林道を3〜4kmほど入った先にある。親切な看板が案内してくれるので迷うことはないだろう。林道の横にすぐにあるので簡単に見つかる。

 以前来たときは(数年前の初春)湯船が2人サイズだったものが広がり,そこから2つ新しい湯船ができていた。きっとここを愛用している人たちが掘って作ったんだろうと思われる。自噴しているジャグジーは以前よりも吹き上げる勢いが増しているように見えた。
 さてお湯だが,山の反対側にある古遠部温泉と同じ系統のお湯で金気臭がする炭酸泉。自噴の勢いがすごく,軽石も一緒に吹き上げているため体に軽石のかけらがつくことがある。とにかく入り心地は最高で,どんなジャグジー風呂もここにはかなわないであろう。一緒に吹き出しているガスは若干アブラ臭を伴っており,一瞬お湯にも同じ期待を抱いてしまったが,お湯からはアブラ臭はしない。ここは野湯が苦手な人でも一度は訪れてほしい場所。(夏はアブが出るので春と秋がオススメ)

H17/11/20再訪

   
足下湧出の極み。強烈に自噴する炭酸泉。    第1浴槽から注ぎ込む新しい浴槽。     奥には広めの浴槽も新たに作られた。浅め。


 例年だと八九郎天然ジャグジーは11月下旬から5月のゴールデンウィークまで冬ごもりに入り,山スキーや冬装備をした人たち以外は受け入れない場所へと変化する。そんな中,まさかまさかの1月再訪です。今年の冬は暖冬と呼ばれる中でも異常なくらい雪がない冬で,この日の午前2時,大湯周辺の峠でも路面がドライな状況でした。この道路状況ならもしかして八九郎も行けるのでは?と考え,友人の4WD軽自動車で入口まで行ってみると,すでに轍があり奥まで車で向かった形跡が…。意を決して林道4.7kmの悪路へ進みました。途中で轍をスタックすること1回,何とか目的地までたどり着きました。(脱出に30分近くを要した。絶対にすれ違い不可能,脱出用セット必須)
 真っ暗な中,自動車のライトに浮かび上がる天然ジャグジー。相変わらずすごい勢いで湧出しています。冬もひっそりとわき続けているお湯に満天の星空。この日の気温は−10℃。湯温は45℃程度。やや熱めでした。来るのは大変ですが,ここは冬も良いですね。アブはいないし,人は来ないし…。夜明け前までの1時間,みっちり浸かってしまいました。久しぶりに感動の1湯になりました。(けれど,また帰りに車が…)

H19/1/21再訪


 何度目かの再訪になる奥々八九郎である。雪が少なくなった最近の気候のせいで初春にもここまで車で行けるようになった。そのためか、心ないキャンパーたちのゴミがかなり山盛りになっているのが気になった。
 晴天の空の下、初春の野鳥のさえずりを聞きながら1時間ほど湯浴みを楽しんだ。相変わらず絶好調な足下自噴の炭酸泉はその恵みを止めることを知らず、徐々に雄志たちの手によって浴槽を増やし続けている。どんなに浴槽を増やそうともやはり一番メインの浴槽にはかなわない。やや熱め43℃の浴槽に浸かり続けているとあっという間に体が真っ赤になった。
 さて、今回はこの自噴ジャグジーのすぐ脇にある湧き水スポットを載せておこう。この湧き水、コップなどにすくってみると非常に美味である。すぐ近くに雪解け水による沼があるがその沼ではなく、ジャグジーのすぐ脇にある小さな水たまりである。よく見ると地下からプクプク水が湧いているのがわかる。適温のジャグジーのすぐ脇においしい天然湧水があるというのも何とすばらしい環境なことか。ここを訪れた際はぜひこの湧き水も堪能してほしい。

H20/3/29再訪

  
こちら天然ジャグジー絶好調です。    そのすぐ脇にある湧水池。合計3カ所で湧いています。  プクプク湧いている水は冷たくて新鮮そのもの。


 いつ行っても何か新しい浴槽が増えていたり、埋められていたりと変化があります。本当に久しぶりに行ったのですが、主浴槽以外に温めの浴槽が3つほどありました。スノコ、丸太の切り株など、相変わらず脱衣しやすいような配慮もありました。以前あった国有林内ですから自己責任…という立て札はどこにもありませんでした。
 湯温はやはり以前より熱くなったような気がします。初めて長男と行ったのですが、子ども心にも「地球のパワー」というものを感じ取っているらしく、しばし呆然としていました。良いお湯は子どもも黙らせるんですね。

H24/9/28再訪