真賀温泉(Maga Spa)   


施設名 木地屋旅館

 
場 所 岡山県真庭市仲間
源泉名 真賀温泉
泉 質 アルカリ性単純温泉
温 度 39.5℃ pH 9.3 溶存成分総計 180mg/kg
お湯の様子 無色透明、無味、弱硫黄臭+甘い温泉臭、ぬるめ、かけ流し
料 金 250円 営業時間 要相談

 真賀温泉街にたどり着いてびっくりしたのは、小さな小さな温泉街だったということである。しかも崖の斜面に数軒の旅館がへばりつくように建てられているだけで国道313号線を挟んだ反対側は川である。真賀温泉館はこちら、と書かれた看板は斜面の上を指している。とりあえず河原にある駐車できそうなスペースに車を停めて、道路を渡った。目の前には「木地屋」という昔ながらのレトロな古旅館が建っている。旅館のお湯も良いよねぇ…。ほんのちょっと冒険心が動き、気が付いたら旅館の帳場に交渉に向かっていた。「あのぉ、ここの温泉入れますかね」「温泉なら上に行けば入れるよ」「いや、ここのお湯がどんなか確かめてみたくて…」以下略。「んじゃ、250円でいいよ。」交渉成立です。

 入り口から入ってみて感動しました。階段を上るアプローチ。それなのにどうしてこんなにわくわくするのでしょう。上に登り切った場所にたった一つだけある浴室にたどり着きました。湧いているのをそのまんまだから温いよ、ごめんな、ごゆっくり。という言葉を残し、案内してくれた宿主が下に降りていった。浴室は石を組んで作った手作り感あふれるような浴槽が1つある小さな場所で、浴槽の底から静かに注がせかけ流されている。湯温は37℃程度の人肌のようなぬるさだ。ふんわりと香ってくる微硫黄臭と甘めの温泉臭が心をさらにどきどきさせる。早速お湯に浸かってみる。洪水のように溢れていくお湯が実に見事だ。夏にぴったりの温めの単純硫黄泉といったイメージでしょうか。昔はライオン湯口から注がれていたのだろうか、奥にちょこんと首を出しているライオンがアクセントになっている。深めの浴槽にすっぽりと浸かると、肌にからみついて一体感を感じられるようなやわらかいお湯だということがよくわかる。ここは素晴らしい。飛び込みで入ったとはいえ、本当に大当たりの旅館でした。お湯にじっと身を沈めて1回につき約10分、少なくとも3セットくらいはこのお湯をじっくり満喫した。湯上がりもさらりとした感じがありとても夏向きの良い温泉だ。ここは最高に気に入りました。(ここでのまったり時間がまた後で自分の首を絞めることに…)

H27/7/30 


  
入り口から入ってすぐ急な階段を上る。斜面に沿って建つ建物の上に浴室がある。    一つしかない浴室に静かに流れるお湯。   感動のお湯は浴槽の底から自然に流れ出ていく。