象潟温泉(Kisakata Spa) 


施設名 サン・ねむの木
場 所 秋田県にかほ市象潟町
源泉名 象潟温泉
泉 質 単純硫黄冷鉱泉
温 度 14.5℃ pH 8.4 溶存成分総計 599.5mg/kg

(Na 126mg, Cl 147mg, HS 2.2mg)

お湯の様子 無色透明、タマゴ味、硫化水素臭、加温循環
料 金 300円 営業時間 9:00〜17:00

 にかほ市旧象潟町にある公共の宿。雇用・能力開発機構委託象潟建設労働者研修福祉センターという名前も冠している。それだと長いので一般的にはサン・ねむの木と呼ぶ。1階がロビーや研修施設、2階が宿泊施設、3階が展望風呂となっている。

 3階までゆっくり階段を上がりやっとたどり着いた風呂。脱衣所に入るとなにやら不思議な香りがしてきた。磯?硫黄?が混じったような不思議な香りだ。そそられて扉を開くとうっすら十和田石を反射して水色に光ったきれいな浴槽が見え、ふわりと先ほどの香りが鼻の奥に入ってくるのがわかった。何のにおいだろう。お湯からはそんなに香ってこない。ふと奥の蛇口に目をやると「源泉を出しっぱなしにしないでください」という表記が…。もしや…。思い切りひねらせていただきました。思い切りタマゴ臭に包まれました。思い切り幸せな気分になりました。先ほどの香りはこのタマゴ臭が劣化したにおいだったのですね。脱衣所に戻って分析表を見てみると「単純硫黄冷鉱泉」とあり、納得した。海周辺ということもあり、塩化物強塩泉を覚悟していたのですが、この単純硫黄泉にはびっくりさせられました。しかも、タマゴ臭とタマゴ味が濃いんです。ここは素晴らしく気に入りました。加温循環されて硫黄分はほぼ飛んでしまうのですが、あとから継ぎ足せるこの源泉口があるおかげで、お湯に硫黄臭が復活するのです。当然のことながら蛇口から源泉を出しっぱなしの状況で20分ほど湯浴みさせてもらいました。源泉とお湯を1:1でブレンドした温湯をかけ湯にして何度も浴びてから浴室を出ました。
 ここはお気に入りになりました。近くを通る際には必ず立ち寄りたいです。

H22/8/13


  
シンプルに浴槽が1つ。中央に仕切りブロックが沈んでいます。  こちら循環湯口。興味なし。   こちらが自在にひねって追加する源泉口。当然かけ流しになります。