中山平温泉(Naruko Nakayamataira Spa


施設名 うなぎ湯の宿 琢ひで
場 所 宮城県大崎市鳴子字星沼
源泉名 新1号源泉,他数本
泉 質 含硫黄-ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉
(含芒硝-重曹-食塩泉)
温 度 100℃ pH 8.9 溶存成分総計 1197mg/kg

(HS 20mg, SO4 181mg, CO3 105mg)

お湯の様子 無色透明,無味,微硫黄臭,ニュルニュル,かけ流し,加水無し
料 金 800円 営業時間 10:30〜14:00,18:00〜20:00

 中山平温泉にある大規模温泉旅館で日本秘湯を守る会に所属する宿。本館と新館があり,日帰り入浴は新館「ねころび館」の入口から入る。日帰りの設定時間こそ短いが3種類の浴室を堪能できる。今回は自遊人のクーポンを利用したため,無料で利用させてもらった。

 入口近くから新館岩風呂「石橋(しゃっきょう)の湯」「芍薬の湯」,階段を下って本館へ向かい,大浴場「長生の湯」,露天風呂「鶴亀の湯」とある。「芍薬の湯」には樽露天風呂も付随する。今回は男女別大浴場 「長生の湯」と男女別露天風呂「鶴亀の湯」を中心に入浴した。
 長生の湯は時間で男女を入れ替えており今回は狭いほうの浴室(昔は女性用?)を利用した。個人的には浴槽は狭い方が湯の状態が良いと考えているのでありがたいことだった。無色透明のお湯が 蛇口から伸びるパイプを底まで伸ばし,底から注がせるように源泉を出している。湯温が適温に調節されており,うなぎ湯とよばれるニュルニュル感がある。露天風呂は混浴となっており,ついたてなどがない分 ,女性にとっては入り辛いかもしれない。露天風呂は広いのに内湯よりもニュルニュル感が高かった。 見える湯口からはポタポタ程度しかお湯が注がれておらず,ホースから熱めのお湯がつぎ足されている。お湯が若干濁りになっているところを見ると,鮮度がやや劣化しているの だろう。結果的に見て(鮮度は別として)この日は露天風呂の方がうなぎ湯っぽかった。浴感はとても良く,やや熱めの温度が丁度良い感じだった。
 鶴亀の湯は外への出口から履き物を履き替え,石段を下って坂の下まで下る。そこに新たな湯小屋があり男女別に分かれた露天風呂がある。ここは別源泉を利用している。コンクリートに石を埋め込んだ造りの浴槽に木で作った縁 が彩りを添えている。壁や柵が和風に作られており,癒し空間として最高の雰囲気を出している。さてお湯だが…。若干緑色がかったお湯はぬめりがとてもすばらしく,まさしくうなぎ湯といった感じ。平日だけあってお湯のコンディションが非常に良かった。熱めのニュルニュルお湯に体を沈め,中山平独特の薄い硫黄臭にまみれながら空を眺める。この日は曇天のため湯浴みにはちょうど良い環境だった。思わずここに長居してしまいました。(一緒に行動した後輩が私を捜して館内をうろうろしていたらしい。)

H18/8/9


  
内湯は小さめ。新1号源泉を利用。   湯口は底から注がれるように工夫されている。    露天風呂は混浴。ここのぬめりは最高でした。

  
露天風呂鶴亀の湯,こちらは別源泉で「高須1号」を利用。うなぎ度はこっちのほうが上。   湯口からちょろだしです。   石橋の湯浴室。なんちゃって岩風呂に新1号源泉。