国道１０７号旧山内村のあいのの温泉から曲がっても良し，横手よりの交差点から曲がっても良し，県境の黒沢で曲がっても良し，どこからでも共林荘をめざせる。比較的見つけやすい。県道沿いにある大規模旅館。
源泉が３本有り，どれも似たような泉質だが，その中でも元湯の硫黄泉と，元湯の隅にひっそりある木風呂がおすすめ。元湯はその日によって色を変えるという優れものの泉質で，地元の小学生の研究にもかかれている（廊下に貼ってある）。硫黄臭と硫黄味がするすばらしいお湯で，ここにたっぷりと浸かること間違いなしである。しかしこれだけではない。この浴槽のすぐ横に，木で縁取られた約１㎡の浴槽があり，そこが別源泉の木風呂。ここはぬるいが，ぬめりは共林荘で１番高い。しかも入ると惜しみなくお湯が溢れ，上がると水位ががくんと下がり罪悪感に追われる。これがまた良い。新館の風呂は内湯と露天があり，どちらも良いが，やはり元湯に限るでしょう。ここはおすすめできます。
H16/7/29
こちらが元湯浴室。左に木風呂，右に大浴槽が並ぶ。 こちら木風呂はジャスト2人サイズ。 1人はいるとあっという間に水位が下がります。
溢れゆくお湯たち。２ヶ所の湯口からどんどん注がれかけ流し。 表に出ている湯口は飲泉も可能。 浴槽中央からもお湯が追加投入される。
久しぶりに南郷温泉共林荘を訪れてみた。今回は時間の都合上，元湯浴室だけを中心にじっくりお湯を堪能した。以前脱衣所に２つ掲示されていた源泉の分析表だが，今回は木風呂のものが無くなっており，代わりに新しい南郷温泉の分析表だけが掲示されていた。浴室内は相変わらず素晴らしい硫黄臭が香っており，口に含むとタマゴ味がする優秀な硫黄泉だ。以前よりもつるつる感が増しており，源泉がグレードアップしたといった印象を受けた。木風呂のお湯の投入量と湯温は以前より上がっており，もしかすると源泉が若干変化したのかもしれない。新館の浴槽もご無沙汰しているし，新たにできたプールのような風呂も気になるし，このエリアに来た際にはやはりぜひとも立ち寄っておきたい１湯である。
H22/5/8再訪
新館浴室の写真は，シドさんからいただきました。 浴槽の配置などは変わっていないようです。 露天風呂の奥がきれいになりました。
