湯田中温泉(Yudanaka Spa


施設名 共同浴場「湯田中大湯」
場 所 長野県山ノ内町平穏
源泉名 共益会4号ボーリング
泉 質 ナトリウム-塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
温 度 93.2℃ pH 8.58 溶存成分総計 1,869mg/kg

(Na 447mg, K 49.4mg, Ca 63mg, Cl 607mg, SO4 245mg)

お湯の様子 無色透明,熱め,薄塩味,無臭,ビリビリ,かけ流し
料金 地元民専用 営業時間 まるごてら号利用,9:30〜15:00,毎月3,11,18,27日は利用不可

 湯田中温泉の一番上手に位置する共同浴場で,真裏にある「よろづや」が管理している。普段は地区の地元組合員専用浴場となっており,よろづやに宿泊した客にへの解放を利用する以外は毎月26日に一般開放されたものを利用するか,町で企画したまるごてら号大湯めぐりを利用して入浴する方法がある。今回はまるごてら号の湯めぐり企画で利用させてもらった。

 風格がある三崎屋とよろづやに挟まれた共同浴場は,その共同浴場自体にも風格が感じられる立派な造りになっている。入口を開けると脱衣所一体型になった横に長い2つの浴槽が目に飛び込んできた。参りました。すばらしいの一言に尽きます。湯小屋の風情なら文句なしでこの湯小屋がNo1だと思いました。よろづや側の浴槽に湯口があり,木の樋で湯量を調整できるようになっている。そこから溢れたお湯が道路側の浴槽に注がれる仕組みになっていてそちらが温めのセッティングである。右側の柱に「あつ湯」左側の柱に「ぬる湯」と表示があるが,あつ湯が51℃,ぬる湯が46℃と,相変わらず湯田中ルールで激熱設定になっている。今回は無理せずぬる湯で堪能させてもらった。(加水しようという気すらおこらなかった。)
 脱衣所一体型の脱衣場所から1段下った場所に洗い場がありオール木張りの床,そして石造りの浴槽の縁を同じ木で美しく縁取っている。無色透明のお湯が静かに湯面をゆらし個性を主張している。ぬる湯といえども46℃あり,あっという間に体が真っ赤になってしまう。何という贅沢な共同浴場なのだろう。今まで見たことがあるジモ泉の中では特別な存在に感じた。日程が押していたためゆっくり味わうことも出来ずにここをあとにしたが,できればここは再訪してじっくり浸かってみたいと思いました。

H19/7/15


  
美しい板張りの浴室床。そして脱衣所一体型の広々とした造り。    湯口から注がれる源泉。熱いときは樋を使う。  天井も文化遺産のような造り。すばらしいです。