渋温泉(Shibu Spa


施設名 3番湯「綿の湯」
場 所 長野県山ノ内町平穏
源泉名 荒井河原比良の湯
泉 質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
温 度 75.7℃ pH 4.3 溶存成分総計 1,196mg/kg

(Na 176mg, Ca 109mg, Fe(2) 1.4mg, Cl 250mg, SO4 376mg)

お湯の様子 無色透明,やや熱め,薄塩味,ほぼ無臭,かけ流し
料 金 現金不可 営業時間 6:00〜22:00

 渋温泉の共同浴場の中では一番下手にあるのがこの3番湯。3番湯から下手へ下ると1分もしないうちに安代温泉街になる。綿の湯という名前は傷に使う綿が取れるほど傷に効くことから由来が来ているらしい。ちなみに3番湯から4番湯までの距離が長いので,番号順に廻っている人はここでしっかり体を温めておきたい。

 3番湯は2番湯よりも大きめで造りも和風な感じがする。これは初湯のような木造の感じか?と期待に胸をふくらませて中へ突入した。案の定混んでいたが,先に入っていた人たちが次々に上がっていくため,入れ替わりで味わうことが出来た。しばし貸切の5分間。それ以後はやはり人,人,人。
 浴室の中は予想に反してタイル浴槽だった。壁の鄙び方がすばらしい。あちこちが湯の成分で赤茶けており,湯の中に若干の鉄分が含まれていることがよく分かる。お湯はほぼ無臭で湯口付近で若干金気臭が感じられた。浴槽は広く,5から6人が入れそうな広さの浴槽にコンクリート造りの湯口からちょろちょろとお湯が注がれかけ流されている。天井を見上げると木製の湯気抜きが良い雰囲気を出している。足を伸ばし,天井を見上げて息を一つつくと何ともいえない気持ちになる。あぁ,自分は渋温泉にいるんだなと初めて実感したお湯だった。(それまでは慌ただしくてじっくり感じていられなかった。)

H19/7/14


  
こちらは2番湯よりやや広めの浴槽。洗い場は狭い。   湯口からどんどんお湯が注がれる。    天井や壁は木造で味わいが深い。渋の共同湯はどれもすばらしい。