堰口鉱泉(Sekiguchi Cold Spa)
施設名 不動の湯 場 所 長野県飯山市旭字堰口 源泉名 − 泉 質 単純硫黄冷鉱泉 温 度 10.3℃ pH 6.9 溶存成分総計 611mg/kg (Ca 76mg, Na 65mg, Cl 126mg, SO4 104mg, HS 1.57mg, H2S 2.24mg)
お湯の様子 薄黄色透明, 無味無臭,加温あり,かけ流し 料金 200円 営業時間 11:00〜21:00,月水金定休,11月〜4月まで冬季閉鎖
飯山市の国道から一本林道を入った奥にある集落の有志による手作り共同浴場。積雪が多いため,冬期間は閉鎖される。また,加温し管理しているため1日おきの営業となっている。今回は友人の案内で一発でたどり着いたが地図などに何も情報が無いため,初めて訪れる場合は迷うことは間違いない。
湯小屋の入口にきてまず目にはいるのが立派な休憩所である。こちらの休憩所や湯小屋に書かれている但し書きを見ると,これらの建材は全て住民が持ち寄った廃材から造られており,維持管理も住民で行っているということがわかる。湯温情報なる掲示板もあり現在の温度が電光掲示板で表示されている。入口前には自動販売機が,脱衣所には他の施設で使わなくなったロッカーや棚などいらなくなった廃品を再利用しており,住民が使いやすいようにありとあらゆるもの持ち寄って維持運営されている。
さて脱衣所から浴室の中を覗くと,すばらしい風景が広がっている。まさしく脱衣所一体型で浴槽はそのまま外にむきだしになった露天風呂なのである。コンクリートで造られた浴槽から見える景色は丘の上から見下ろす山間の風景で,小鳥のさえずりが聞きながらゆったりと湯浴みすることができる。うす黄色透明で無味無臭なお湯は加温されたものが注がれかけ流されており,贅沢に使われている。アブ対策で露天風呂全体には蚊帳が張ってあるのもうれしい配慮だ。シンプルイズベスト。まさしく住民の住民による住民のための温泉だ。こういう温泉が部落の人たちの当番制で共同運営されているというところがすばらしい温泉文化遺産だと思いました。このままいつまでも守り続けていってほしいと思います。H19/7/15
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山奥の丘の上に立派な施設があります。 小屋もしっかりした造り。で男女別入口がある。 湯温情報が外に居ながら確認できる優れものです。初めて見ました。
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脱衣所からすぐ外へ出るとそこに露天風呂がある。 手作りの浴槽,手作りの壁。全てが有志による手作り。 パイプから加温源泉が注がれる。