上山新湯温泉(Kaminoyama New Spa   


施設名 旅館 材木栄屋
場 所 山形県上山市新湯
源泉名 上山温泉1号、2号源泉
泉 質

ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
(含石膏-食塩泉)     

温 度 64.3℃ pH 7.9 溶存成分総計 2,598mg/kg
(Na 521mg, Ca 329mg, Cl 810mg, SO4 755mg)
お湯の様子 無色透明,うす塩味+薄石膏味,微石膏臭,濾過循環併用かけ流し
料 金 600円 営業時間 要相談

 上山温泉郷の新湯温泉街にある比較的大きめの旅館。平成11年に一度大学の同期会で宿泊利用したことがあったが、今まで殆ど記憶に残っていなかったため、記事をアップしていなかった。今回日帰り入浴できますという看板が目に入ったのでちらりと立ち寄ってみた。ちなみに宿泊料金は12000円〜とちょっと高めの設定だ。

 この日は大浴場が清掃中だったため、女湯として利用している昔ながらの中浴場(黄金の湯)を利用させてもらった。玄関前の階段を地下に下った場所に中浴場がある。宿泊したときはここを利用した記憶が無いのでおそらくその時は大浴場を利用したのだろう。
 昔ながらのレトロな造りの廊下の折れ曲がった先に浴室がある。こぢんまりした脱衣室を抜けるとあまり広くない浴室からふわりと薬系の石膏臭が広がってきた。中央には不思議な形をしたタイル浴槽があり、両側の縁からお湯が溢れ出しているのが見える。光に反射してキラキラとした波が床を伝って排水溝に流れている様子は圧巻だ。中央にある不思議なオブジェ湯口には目立つように「このお湯は飲めません」という文字が書かれている。ということは循環利用でしょうか?と思い、浴槽内を探してみると左の手前側に小さな穴があり、そこからお湯を吸い込んでいるのがわかった。しかし、これは消毒を必要とするほどの循環ではなく、髪の毛やゴミを濾過するための衛生循環利用で、湯口の左側から注がれる源泉の分だけしっかりかけ流されている。お湯からも上山温泉特有の薬系石膏芒硝臭も香るので心地よさ自体に問題は無い。ただ、勢いよく湯口から注がれるために、音がちょっとうるさいかもしれない。静かに湯浴みしたい人にはちょっと向かないかもしれない。
 次回は今回利用できなかった大浴場を味わってみたい。そうすればもしかすると以前の記憶が甦ってくるかもしれない。

H23/12/30再訪


  
黄金の湯(中浴場)の浴槽。変形したタイル浴槽の両側から溢れ出し。     湯口からは循環湯と源泉が混合で注がれる。   一応かけ流しになっている。そこそこ快適な湯浴みは可能。