東和温泉(Towa Spa    


施設名 フォルクローロいわて東和
場 所 岩手県花巻市東和町安俵
源泉名 東和温泉
泉 質 単純温泉
温 度 47.7℃ pH 9.2 溶存成分総計 345mg/kg

(Na 87mg, SO4 127mg)

お湯の様子 うっすら黄色透明、温泉臭、加温あり、やや熱め、かけ流し
料 金 宿泊利用 営業時間

 釜石自動車道の現時点での終点「東和インターチェンジ」のすぐ横にあるJR東日本が経営するチェーンホテル。帰省先から八戸へ帰る途中、高速道路が雪のため通行止めになり、しょうがないので一般道を通って帰ろうと思ったが、除雪がなされていない国道は大渋滞になっていて全く進む気配が無く…。やむなく高速道路からすぐの場所にビバークしようということになり、ここフォルクローロにお願いしたところ、1泊朝食付き8000円で宿泊することができた。
 入り口から入って正面がレストラン、左側にラウンジバーと土産物店。2階に上がると図書スペース、折り紙が自由にできるラウンジ、そして自販機とコインランドリーが併設してある。全体的におしゃれな雰囲気を醸しだしている。中庭を眺めると雪でつもった照明が蛍のようにうっすらと輝いている(右写真)のが見えた。

 この施設は隣に「日高見の湯」という日帰り温泉施設を併設しており、宿泊客は6:30〜8:00までと10:00〜22:00まで自由に温泉を利用できる仕組みになっている。フォルクローロと温泉棟を結ぶ渡り廊下を通って温泉に向かう。宿泊者は部屋にあるタオルを持って行くことで他の利用客と見分けが付くという仕組みになっている。
 浴室に入ってすぐ、源泉かけ湯升があり、温めのお湯が注がれている。左側にはサウナと水風呂、奥の左側に炭酸泉浴槽、右側に温泉浴槽がある。露天風呂は冬期間は閉鎖になって雪の中に埋もれて(涼しむための東屋的な場所はあるが…寒すぎます)いた。ゆっくりとかけ湯したあと、早速温泉浴槽へ向かった。照明のせいなのか、うっすら黄色っぽく見えるお湯が張られ、かけ流されているのがわかる。お湯からはほんわりと微温泉臭も香っている。広々とした10人サイズの浴槽に木箱の下にある湯口から少しずつお湯が注がれている。説明書きを見ると、空気に触れさせずに新鮮な状態で注がせるため、と書かれてある。この考え方はとても嬉しい。湯口の横に流水機が置いてあり、勢いよくお湯を攪拌していた。浴槽内を探して見るもどこにも吸い込み口は無く、純粋に加温かけ流しになっているようだ。これだけ広い浴槽を加温かけ流しにするとは何と贅沢なことか、そう思いながらこのやわらかめのお湯にじっくりと浸かった。終了まであと5分というところまでお湯に浸かり続けていたためか、気がつけば浴室は貸切状態だった。湯上がりはさらりとした感じで、あまり汗が出てこない。おかげで夜は爽快な気分で寝ることができた。
 朝食はバイキング形式で、その土地で取れた物を中心に地産地消にこだわったものだ。中庭で飼われている山羊も食事時で、山羊と一緒に朝食タイムとなった。こちらも美味しく頂くことができた。ゆったりしているうちに朝8時20分にやっと東北道の通行止めが解除となり、家路につくことにした。もっと通行止めでもよかったのに…と思えた一瞬だった。

H23/1/1緊急宿泊

 


  
ツインルームを利用。暖房が効きすぎでほかほかでした。   図書スペースやラウンジは充実。   朝食はバイキング形式でした。

  
左奥が人工炭酸泉浴槽。ぬるめ。右側が天然温泉浴槽   こちらびっくりの加温かけ流し。    湯口は浴槽内にあり中から注がれる。