小本温泉(Omoto Spa 


施設名 黄金八大龍王の湯
場 所 岩手県岩泉町小本字下中野
源泉名 小本温泉(黄金大龍王の湯)
泉 質 含硫黄-ナトリウム・マグネシウム-塩化物泉
温 度 10.8℃ pH 7.1 溶存成分総計 19,730mg/kg
(Na 5396mg, Cl 10880mg, Mg 895mg, Ca 425mg, SO4 1489mg, HS 3.9mg, H2S 5.5mg, CO2 46mg)
お湯の様子 茶褐色透明,白湯花,黒湯花,硫黄臭+鉱物臭,塩味+硫黄味,加温,循環
料 金 600円 営業時間 9:00〜22:00

東日本大震災で津波に遭い、休業中です。


 国道45号沿い,岩泉町の海手にあるひときわ目立つ温泉。建物の屋根に温泉マークがありすぐに見つけられる。国道から耳をすませると演歌が聞こえてくるのですぐにわかる。そう,外のスピーカーからガンガン演歌が流れるこの施設はまさに演歌の温泉。今回は北東北日帰り本のクーポンを利用したため無料で入浴できた。

 建物の中は土産物屋と休憩所,食堂とごちゃごちゃ並んでいてせわしない。ウッディな壁と天井なのだが「小本丸」と書かれた派手な大漁旗が並んでおりこちらもせわしない。浴室に入ると脱衣所にもいろいろな演歌歌手やボクサーのサイン入りポスターが貼られている。雰囲気がとてもB級で個人的に好きである。
 さて浴室内は,3つの浴槽がL字に並んでおり,左が源泉100%,真ん中が源泉4:水6の浴槽,右がジャグジーとなっている。左にある源泉100の浴槽を見てまずびっくりするのが龍湯口の存在だ。これがきっと大龍王なんでしょう。そこから源泉水(冷鉱泉)がちょろちょろ出ており少しずつ段々になった樋を降りていき,その間に硫黄湯花が溜まっていく仕組み。2カ所から源泉が注がれ,加熱循環したお湯が岩の間から注がれて混合されている。浴槽は金箔を貼ったようなタイルで作られており黄金をイメージさせている。お湯は42℃程度に長生されており黄金色(茶褐色透明),白い湯花と黒い湯花が舞っている。湯口付近の龍は真っ黒になり,硫黄分の濃さがよくわかる。さらに源泉の硫黄臭がすばらしく,はっきりと硫黄臭を感じることができる。なめると塩辛さ+硫黄味を感じる。これだけ良い硫黄泉と三陸海岸で出会えるとは思ってもいなかっただけに感動が大きかった。これはオススメです。
 真ん中の浴槽は水で源泉を割ったもので加熱循環しているもの。湯口が2カ所あり,茶褐色透明なお湯が注いでいる。源泉浴槽のお湯よりはかなり薄く,塩味も薄め。同じお湯を利用したジャグジー浴槽もその隣にある。
 露天風呂は全くの別源泉(平成17年に新しく掘り当てたものだそうです)。分析表はないが,おそらくナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉だと思われる。塩味よりも炭酸味がする源泉が木の湯口から注がれ,加熱循環された後にかけ流されている。色は茶褐色透明で黒い湯花も舞っている。硫黄の源泉も良いが,こちらの炭酸泉もなかなか良いものがある。できればどちらも源泉水風呂をつくってほしいところ。

H18/8/11 


  
内湯はL字に曲がり3つ並ぶ。     左側の鍛え上げられた浴槽が源泉加温浴槽。   湯口は龍です。これが龍王です。

  
湯口から段々に樋を通すことで,湯花をためています。   真ん中浴槽は別源泉とのブレンドです。    湯口は2カ所あり,1つはじわじわ浸透型。

  
露天風呂は炭酸泉です。平成17年度に掘り当てた新しい源泉です。味が全く違います。  店内はハデハデですごく賑やか。落ち着きません。