湯の網鉱泉(Yunoami Cold Spa


施設名 鹿の湯 松屋
場 所 茨城県北茨城市関南町字神岡下
源泉名 鹿の湯1号泉
泉 質 含鉄(Ⅱ)-ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
温 度 13.6℃ pH 6.4 溶存成分総計 1,216mg/kg

(Na 187mg, Mg 17.5mg, Fe(2) 52.7mg, HCO3 229mg, Cl 401mg, CO2 169mg)

お湯の様子 オレンジ色濁り,土類臭,無味,加温あり,継ぎ足し型かけ流し
料 金 500円 営業時間 要問い合わせ

 茨城県北茨城市にある昔ながらの鉱泉宿。大津港駅よりも裏手にあり,ちょっと見つけにくいかもしれない。温泉マニアにはとても有名な旅館で,たくさんの大物温泉マニアが訪れている。浴室は2つあるが,小さい方の浴室は地下水(透明)を入れていて普段は日帰り入浴に使っていない。大きなほうの由緒ある浴室を今回は利用させていただいた。

 まずは立派なエントランスをくぐることになる。小さな脱衣所を抜けると,開放感溢れる浴室にびっくりさせられる。浴室の角に鎮座するスカイブルーのポリバスに,オレンジ色に濁ったお湯が張られている。このお湯,オレンジ色にもかかわらず,鉄系の香りがあまりしないのが特徴だ。浴室全体が凝った造りをしていて,天井,梁,タイルアートとどれをとっても素晴らしい手の込んだものだ。早速お湯に浸かってみた。ちょうど適温の42度に設定されており,浸かり心地は抜群に良い。温泉臭にも似た土類臭が湯面から香り,特徴的な味は無い。浸かっていると体がフワフワ浮いてくるような感じがする。それにしても素晴らしいお湯だ。タイルアートの鹿の絵を眺めながらしばしこのお湯を味わった。
 浴後は宿のご主人としばし温泉談義に花が咲いた。良きお湯を守っている宿のご主人とだけあり,さすがに目の付け所が違う。これからもぜひこの良い鉱泉を守り通していってほしいと思った。

H22/1/9



ポリバス浴槽にオレンジ色濁り湯が注がれる。    加温湯口と継ぎ足し湯口。     お湯の色がわかりますかねぇ。


タイルアートは当然ながら鹿の絵です。   天井や壁,梁などにモダンな造りがあります。   由緒ある鹿の湯入り口。すばらしいです。