旭岳温泉(Asahidake Spa


施設名 湯元 湧駒荘
場 所 北海道東川町湧駒別
源泉名  − (源泉5本)
泉 質 ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
温 度 - pH - 溶存成分総計 -
お湯の様子 芒硝泉)うす青緑色濁り,温泉臭,温め,かけ流し
元湯) 茶褐色微濁,金気臭,炭酸味+まったり味,熱め,かけ流し
炭酸水素塩泉)無色透明,うっすら温泉臭,炭酸味,適温,かけ流し
神々の湯)うす茶褐色透明,やや熱め,金気臭,土類味,かけ流し
料 金 1500円 営業時間 11:00〜17:00

 旭川市から南東の方角へ進むと手前に雄大な大雪山や旭岳がそびえている。その旭岳の中腹に位置するのがこの旭岳温泉だ。途中で仙人峡との分かれ道があるが,そこを左へ折れてまっすぐ進むと旭岳温泉街が見えてくる。今回は仙人峡温泉をパスして旭岳温泉にチャレンジした。

 旭岳温泉の中で一際大きく秘湯を守る会所属旅館である「湧駒荘」におじゃました。この旅館は日帰り温泉として「神々の湯」という600円で利用できる施設を持っているのだがそちらのほうではなく,あえて1500円と高めだが5つの源泉を全て堪能できる旅館の内湯を利用した。1500円分の利用をしようと時間をじっくりとって浴室内を満喫した。時間帯で浴室をチェンジしており,この日は左側浴室「シコロの湯」を利用した。
 入り口から入って右側に「寝湯」(芒硝泉),左側に2つの浴槽が並び,一番奥が元湯,手前が炭酸水素塩泉と3つの浴槽が配置されている。真ん中の通路を抜けると露天風呂「神々の湯」がある。シコロの湯浴室には第5の源泉である「目洗いの湯」が無かった。まずは元湯浴槽へ浸かってみた。うっすら黄土色褐色に濁っているやや熱めのお湯で,湯口周辺で金気臭がする。口に含んでみると炭酸味と土類系の味が混じったような感じがした。どれも同じお湯なのかと思い,すぐ隣の炭酸水素塩泉浴槽に足を踏み入れてみてびっくりした。見た目が全く違う無色透明なお湯で,こちらは明らかな炭酸泉だ。あっさりめに見えるがしっかり成分を感じるお湯で,入り応えを感じた。温度はちょうど良い41℃程度で,サラサラと床の方向にかけ流されていた。この2つを入り比べただけでも感動したのに,さらに向かいにある芒硝泉浴槽に浸かってもっと驚かされることとなる。芒硝泉浴槽は「寝湯」というだけあり,浅めの岩組み風呂である。こちらお湯をはっている途中だったため,通常よりさらに浅めになっていた。お湯は光の加減で青く輝いて見えるうっすら白濁したお湯だ。さっそくお湯に浸かってみると,実に優しい肌触りのぬるめのお湯で,このお湯にならきっと1時間も入っていられるだろうと思えるほど気持ちの良い湯だ。ここはとても気に入りました。源泉自体はあまり温いわけでは無いのだが,投入量を抑えているために湯温が39℃と絶妙な温度に設定されているのである。最後に露天風呂へと足を運ぶ。こちらは見た目は元湯と似たような色で,やや熱めの設定だ。元湯とはやはり浴感が異なり,こちらは土類系の香りと味を感じた。
 それぞれの浴槽を満喫した後,当然のごとく芒硝泉浴槽に身を沈め,炭酸水素塩浴槽と行ったり来たりしながら限られた時間を,ひたすら気に入った浴槽に浸かり続けたのは言うまでもない。
 内湯のみの日帰り入浴料金が1500円と高額なために★は一つしかつかないが,お湯自体のすばらしさは文句なし4つ★ものでしょう。今回利用できなかった「ユコマンの湯」のほうにだけある「目洗いの湯」の源泉がどんな感じなのか不明だが,チャンスがあったら挑戦してみたいものだ。こういう宿は日帰りではなく,じっくりと宿泊でこのお湯を満喫するのがベストだと思われます。

H20/7/19


  
内湯はメイン浴槽が2つ。左が元湯,右が炭酸水素塩泉。    溢れ具合がわかるでしょうか。豪快にかけ流し。   こちら細長い芒硝泉浴槽。

  
こちら芒硝泉湯口付近。静かに注がれているのでかなりぬるめ。   露天風呂はまたまた別源泉。こちらは元湯に近い。  露天風呂湯口。